日本JC 「人間力大賞」会頭特別賞、齋藤栄太さん(齊栄織物)

先日、青年版国民栄誉賞ともいわれる賞を受賞した、福島県伊達郡川俣町の齋藤栄太さん(常務取締役)。

齊栄織物さんを、坂本光司教授とゼミ生でまとめた「いい経営理念が会社を変える」で担当取材・執筆しました。齊栄織物さんの経営理念は、シルクイノベーションなどです。

栄太さんいわく、「私は衰退した日本の繊維産業、東日本大震災で疲弊した福島を元気にするため、生まれ故郷である福島県川俣町の川俣シルクに世界一軽く薄いという新たな価値を加えて復活させた。その商品を地域発展のため国内外を問わず、商品をPRし販売をしている。波及効果は非常に高く、衣料品以外に工業資材、医療分野へも採用されるまでとなった。現在はシルクでイノベーションを起こし、世界の人々の生活スタイルを変える活動もしている。」と、自分の活動を紹介しています。

栄太さんを見ていると、伝統ある地場産業を再び世界の最先端へ持っていくため、念ずれば花開くの気持ちで愚直一筋に頑張ってこられた、と感じます。

ところで、坂本先生は「いい経営理念が会社を変える」の中で、経営理念について説明しており、いくつか抜粋いします。

「経営理念は、企業経営を行っていく上での、その企業の憲法であり、全社員が考え行動する場合の精神的支柱といっても過言ではない。」

「いい経営理念とは自社ありき、業績ありきといった内容が匂うような理念ではなく、社員や顧客の心に響く、社員をはじめとした利害関係者が共感・共鳴するような内容が匂うものです。」

「経営理念の浸透策で、とりわけ効果的なものが朝礼です。、、、理念の浸透が見事な企業の朝礼は、業務指示中心の上位下達的なものやギスギスした空気感の朝礼ではなく、、、、、朝礼の主役は社員であり、まさに仲間意識・お互い様風土の醸成というような場であり、、、笑い声も聞こえ温かい空気が流れている朝礼です」

いい経営理念が求められます。ご参考になれば幸いです。

人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子

    

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