自分を支える心の杖

人は失敗や挫折など心が折れそうな場合に、立ち続けるために自分の心を支える言葉を探し求めます。

予想以上の反響をいただいたので、今回もまた、「強く生きたいと願う君へ」(坂本光司著)から抜粋します。坂本教授が、45年にわたり、約7000社の会社で働く人々の生き様を見てわかったことを綴っています。坂本教授はこのように語り掛けます。

『本当に強い人は、何があっても他者を責めません。そして、例外なく、どんなときでも弱者に優しい。そうでない者は、たとえ一時「勝者」であっても、必ず滅びるのです。』

『私たちが求める本当の強さは、「本物の強さ」でしょうか? 私には、今こそ「強さとは何か?」「強く生きるとはどういうことか?」を問い直す必要があるように思えてなりません。』

『そして、ひとつの原則を見出しました。それは、企業の長期的な業績は、経営者やリーダーの「人間性」や「生き方」をそのまま反映するということです。最大のポイントは、「自律心」と「利他の心」です。』

『社員や取引先、お客さまをはじめとする関係者を幸せにしたい、世のため人のために役に立ちたいという「利他の心」を軸にしながら、他者に依存、追随せず、自分の頭で考え、自分の足で歩き続ける。そんな姿勢を貫く経営者やリーダーのいる会社は持続的に成長するのです。』

『もちろん、企業といえども生き物ですから、いいときもあれば悪いときもあります。しかし、たとえ経営状況が悪くなっても、「景気が悪い」「政策が悪い」「大企業が悪い」「社員が悪い」と他者を責めるのではなく、「自分はどうすべきか?」と考え、誰よりも努力し苦労する。自分が生き残るために利益の確保を最優先にするのではなく、あくまでも関係者の幸せを第一に考える。だからこそ、画期的なアイデアも生まれ、周りの人々も力を貸そうと思う--。』

なかなか耳に痛い言葉です(苦笑)

人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子

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