「ひらがな経営」で社員がキラリ 株式会社吉村 代表取締役社長 橋本久美子氏に迫る

6月12日に株式会社吉村の会社見学会に参加し、7月2日の神田経営者クラブにて橋本社長の講演会に参加しました。

橋本久美子社長は、主婦から三代目社長に就任し、「明日の飯担当(営業・財務)」として、社員が自ら考えて行動する組織変革を行い、茶業界のビジネスパートナーとして全国8,000件の顧客に寄り添いながら、本年3月に第8回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業基盤整備機構理事長賞を受賞しています。創業以来、赤字なし、リストラゼロであり、徹底して社員を大切にしながら業績を伸ばしている企業に注目してみました。

顧客に寄り添うビジネスモデル
株式会社吉村は、茶袋の企画・製造・販売の一貫生産を行う茶袋メーカーで、ペットボトルのお茶が売れ始め、コーヒーが飲まれるようになって、10年間で売上が52億から45億になった厳しい状況で橋本久美子社長が事業継承しています。茶袋がアルミで品質保持できるようになってから、「流通は川上に流れる」という父(二代目社長)のコトバを受けて、茶メーカーのきめ細かい要望に応えるために、小ロット多品種生産に舵を切り、HP社製のデジタル印刷機(エスプリ)を導入。消費者の要望にも耳を傾けるために、6人グループの座談会を年に10回続けながら、茶メーカーにも共有やフィードバックを行い、業界全体を巻き込んで日本茶文化の伝承と啓蒙に注力しています。

社員が自ら考え行動する仕組み
「5分会議」、「壁新聞」、「植田方程式」、「ノーベル起案」、「目標会議」、「イチオシ投票」、「レジェンドリスト」など、独特なネーミングの取組み1つ1つが社員を巻き込んで、自ら考えて行動する仕組みになっており、異業種・同業種問わず、社内に即取り入れることができるポイントが数多くありました。ここでは3点絞ってご紹介します。

まず「目標会議」。会社と個人の目標づくりをする際に、目的(〇〇のため)や目標(〇〇する)を明確にした「4つの視点」があり、「お客様の視点」「業務プロセスの視点」「育成と成長の視点」「財務の視点」の順で整理され、すべての部門で展開(見える化)されています。


次に「レジェンドリスト」。失敗を繰り返さないために、大きな失敗を伝説として語り継ぎ、隠すのではなく活かす社風を作るために、クレームを伝説化する制度です。


さらに「イチオシ投票」。半期に1度、全社員が一票を投じて、自分以外の社員に感謝の気持ちや想いを投票で伝える仕組みです。


最後に、
「総合パッケージメーカー」から「茶業界のビジネスパートナー」と事業を再定義し、数々の困難を乗り越えてきた企業力の源泉は、「社員が自ら考えて行動する」仕組みによって、社員一人ひとりが主役になる企業文化や企業風土にありました。また、日本茶文化の伝承という大きな志が社員を1つにしており、今後さらに進化・発展していく可能性を感じました。
毎月、会社見学会を開催していますので、ぜひ参加してみることをおすすめします。

<株式会社吉村会社見学会の案内>
https://www.yoshimura-pack.co.jp/corporate/seminar/

人を大切にする経営人財塾 若林 圭太郎

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