デジタルマーケティング時代だからこそ「人を大切にする経営が重要」

「第2回人を大切にする経営学会東北支部」が無事終了しました。
出足が遅かったものの約100名で満席となり、事務局としては、ほっとしていますが、満席になっただけでなく、人を大切にする経営塾の山田塾生、坂本会長、アリババ香山CEOが登壇され、大きなインパクトがあったシンポジウムであったと思います。

さて、初めてアリババ香山CEOが話された「デジタルマーケティング」の話を聞いた参加者は、かなり、衝撃を受けたようで、交流会の際も、非常に話題になりました。

4兆3千億もの売上をあっという間に現実のものとしたアリババのデジタルマーケティングの破壊力は、今までのマーケティングの域を完全に越えています。イタリアの数千万もする高級車の年間計画台数を僅か数十秒で売り切ってしまったというから驚かされます。

それ以外にも、ユニ・チャーム他、数多くの事例を出されました。

そして、そうした爆発的な販売ができるのは、アリババが金融、購買、他複数の切り口から蓄積した個人データがあります。購買履歴、年収、その他、複数のデータをAIで解析して、ピンポイントでターゲット顧客を洗い出し、訴求します。

東北でのフォーラムが行われた次の日、アメリカの大手IT企業、アップルのティム・クックCEOが、ベルギーで行った講演の中で、利用者の膨大な個人データを集めているフェイスブックなどを念頭に「これは監視だ」などと痛烈に批判しました。以前から、クックCEOは、同様の批判をしてきましたが、今回は、さらに、強かったといったニュースが流れました。

詳しくは、NHKニュースを見てください。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/k10011684851000.html

さらに、香山CEOの話から、グーグルやフェイスブックよりも、アリペイの金融データをはじめ、複数のビックデータを持っているアリババのデジタルマーケティングが群を抜いているのではないかといった印象を持ちました。

ヨーロッパでは、EUの一般データ保護規則(GDPR)が昨年5月に制定され、個人情報を持っている企業は、この法律を守らないと、厳しく罰せられることになりました。そして、アップルのクックCEOは、アメリカでもヨーロッパのような規制が必要だと訴えたのです。

私は、アリババの香山CEOが「人を大切にする経営学会」に共感し、熱心の応援いただいていることは、非常にいいことだと思います。

それは、ビックデータを駆使することで、個人が丸裸にできる世の中だかこそ、
坂本光司会長が言われるように、「企業のあり方」が重要であると思うからです。

現在、世界の総人口が、約70億人ですが、その富の半分をわずか37人で持っているという現実があります。
これは、デジタルマーケティングに限らず、様々な知恵とツールを持った人とそうでない人との差が大きくなる社会構造であることがわかります。

だからこと、知恵・知識・情報を持って使うことができる立場にある人や企業が、世のため、人のために、どうあるべきかを考えて使う倫理観がなければ、多くの人を不幸にしてしまうからです。

安心したのは、香山CEOの話で、中国のパパママストアーが大手流通の中で、潰れていくのをあえて支援して売上を復活させている事例があったからです。単に、利益の最大化だけを考えていたらできない選択だったようにも感じます。

格差がつく社会だからこそ、「人を大切にする経営」」という、一番大切な企業の在り方を、多くの企業、特に、いまであれば、個人情報を自由に活用できる企業ことが、しっかりと考えた上で、経済活動を行うことが重要であると再度自覚させられました。

こうした世界は、本よりも現実の方が圧倒的に進んでしまいますが、比較的新しい本として、基本を読んでみると整理になると思います。

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