「間違いだらけの経営学」

「間違いだらけの経営学」

「中小企業と大企業の違いが分かってない人が多い」
と坂本教授が法政大学を退官される前に坂本ゼミ生へ向け、
最後の講義で語ってくれた。
何年もゼミ生として在籍しながら、改めて新鮮な感覚になった。
そこで、今回はその感覚を皆様にもお伝えしたい。
(以下内容は「最終講義 人を大切にする経営学講義」(ラグーナ出版)
 「間違いだらけの経営学 ⑫」より一部抜粋)
           記
6)中小企業と大企業の違いが分かっていない人が多い
①中小企業と大企業の最大の違いは、規模でもブランド力でもない。
 中小企業と大企業の最大の違いは、生きる世界が違う生物である。
 両者を海の魚に例えれば、中小企業は浅瀬で泳ぐ魚であり、
 一方大企業は深い海で泳ぐ鯨のような生物である。
②故に中小企業は「小ロット」「短納期」「高スピード」
 「オンリーワン」「手間暇かかる」「面倒な」「顔のみえる」
 といった市場や、中小企業ならではの「社員を通じたサービス」
 「ファンづくり経営」を武器に生きるべきである。
③しかしながら、現実は生きる世界が違う世界で生き、
 苦しんでいる企業がいかに多いか。
 (「自分の生きる世界を変えろ」と言いたい)

坂本教授が私達に伝えたかった事、
大企業と中小企業は、生きる世界が違う。
鯨が浅瀬に来れば死んでしまい、浅瀬で生きるものが海に行けば、
鯨に食べられてしまう!だから、お互いが自分の生きる世界を、
しっかりと見極め、違う世界で生きていくべきだ!
生きる世界が違う世界で、生きようとすると苦しんでしまう。
その最大の被害者はいつも社員である。
だから経営者は社員が苦しまないよう、自分の世界を見極め、
社員が幸せになるよう努力を続けることが必要だと、
そう言っているように私には聞こえた。
いつも坂本教授がゼミ生に問いかけ続けてくれた言葉
「自然か自然でないか(不自然)」「正しいか正しくないか」

(学会 法務研究部会 吉田)

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