社員共育のすすめ。

11月29日に若手社員4名と浜松市にある視覚障がい者の就労支援B型を運営している
特定非営利活動法人六星さんのウィズ蜆塚とウィズ半田に伺わせて頂きました。

今回、六星さんに視察に伺った理由は六星さんで製作されている点字印刷用の亜鉛版をリサイクルしたマグネットを弊社のノベルティとして発注させて頂いたからです。
なぜこのマグネットを発注したかと言うと、弊社では若手社員がメンバーとなっている「よくする会」と言う活動があります。
これは名称そのまま「会社をよくすること」「社会をよくすること」に取り組んで「社員みんなが誇りとやり甲斐をもって働ける会社にしよう」ということをモットーに始めた会です。
この「よくする会」のメンバーが、私が10月に当学会中部部会の視察会で六星さんを訪問したときにお土産として買ってきたマグネットを見て「今年のノベルティはこれがいいんじゃないですか!」と言う提案で決まりました。

しかし、実はメンバーたちは日頃障がい者の方々と接する機会も無く、会社の方針で名刺に点字も入れていますが、その必要性を感じたことも無く、視覚障がいの方の役に立っているという自覚もありません。よってマグネットをノベルティにすることが本当に良いことなのかもわからないということになり、であるならば、百聞は一見に如かず、実際「どんなところで、どんな人たちが、どうやって作ってくれているのか見に行こう」と言うことになり斯波理事長に連絡すると二つ返事で快諾して頂き視察が実現となりました。

当日は斯波理事長からしっかりと心のこもった説明を聞き障がい者の置かれている現実を知り、自分たちが微力でも何かしらやれることはあり、そしてそれが支えになっているということを理解することが出来ました。そして実際自分たちが発注した富士山マグネットを障がいのある方がしっかり丁寧に作ってくれている姿を見て感動していました。

帰りの車中でそれぞれの感想を共有しましたが、やはりみんなが口をそろえて言うのが、「今日ここに来るまで、障がいのある人が働いている姿を見たことが無かった」「目が見えなくてもできる仕事があるんだ。」「障がいのある人にとって何が障がいになっているのかをもっと意識しなければならないと思った。」「みんなが楽しそうに働いてる姿と明るい雰囲気に驚いた。」「町で白杖を持った人を見かけても今まではあまり気にしなかったがこれからは何か手伝えることが無いか考えたい。」等々、みんなの顔が輝き、次から次へと意見が出てくるのを聞いていると、この視察によって彼女たちの意識が大きく変わったことが感じられました。

まずは知ること、現場を見て現状を知ることが大事であることは坂本先生から学んでいたつもりでしたが、それが自分で止まっていた。経営者として一番大事なのは、自分ではなく
社員を成長させること。であればもっともっと社員に視察の機会を与えていくことが
大事だと気付かされました。
今回の自社の視察会は社員も私自身も気づきの多い良い機会となりました。
社員と共に学び、価値観を同じにする。社員共育、これこそが人を大切にする経営の第一歩ですね。

株式会社エムズコーポレーション
西森義人

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