人財塾生としての学び~やり方よりもあり方を~

 人を大切にする経営学会人財塾の第1期生として、2018年4月から学んでいます。
毎回の授業で人を大切にする経営を実践する素晴らしい経営者の方々の講義を拝聴する貴重な機会を頂いています。早いもので、先日は本塾第1期の最後となる講義の受講と企業研究の発表を終えました。講義の他にも、今年度の坂本塾生の研究テーマ「人を大切にする経営を実践する会社の社員は子供の数が多い」に基づき、人財塾生で手分けをして全国50社以上の企業を訪問してインタビューによる実態調査を行いました。(同調査の詳細については、研究結果を取りまとめた書籍が3月に「商業界」より出版される予定なので、是非、そちらをご確認ください。)
 1年の学びを終えて実感しているのは、人を大切にする経営の実践とは「やり方よりもあり方」を、「制度作りよりも風土作りを大切にすること」だということです。
人を大切にする経営のもとに年輪経営を実現している優良企業は、様々な素晴らしい取り組みをしています。会社の経営理念を具体化した心情や行動指針である「クレド」、社員同士のコミュニケーションを高める「朝礼」、誕生会、サンキューカード、有休取得奨励金の支給、などなど。人を大切にする経営とは何か?わが社で人を大切にする経営を実現するためには何をしたらいいか?と考える私たちは、まずは自分にできることからはじめようと良い企業がしているこれらの取り組みを一つ、また一つと取り入れます。ところがいつのまにか、それらのよい企業がしている取り組みをたくさんやっているからわが社も人を大切にする経営をしているのだとなり、いつの間にか取り組みを増やすことが目的になってしまいがちです。
 社員の笑顔を増やすことを目的としている取り組みか?実際に社員が喜んでいるか?を軸にしていなければ、せっかくの取り組みも効果を発揮しません。残念ながら、そのような会社を何社も見ました。このような会社の経営者には「せっかくこんなに良い制度をたくさん導入してやっているのに、社員はちっとも喜ばないし、会社への貢献も上がらない。」と言う方もいました。幸せにしたいはずの社員に対して「してやっている」という気持ちが根本にあれば、それは社員に伝わります。同じ取り組みをしていても、そこにどんな思いが込められているかで結果が全く異なってしまうのです。経営者とは本当に難しい立場だと思います。
 私は現在子育て真っ最中なので、親として無条件の愛で子供と接する難しさと戦っています。親の過度な「期待」が子供に対する「失望」を生むこと、そうならないために子供の気持ちに「共感」することを日々自分に言い聞かせています。人を大切にする経営の在り方の一つである、社員を家族のように大切にする責任を持つ経営者には会社という大家族の親としての役割が求められている、そう理解するともっとシンプルに経営者としての責任を果たしていけるのかもしれません。
 言うは易く行うは難し、ではありますが「やり方よりもあり方」を基本に人を大切にする経営を実践していきたいと思います。

 人を大切にする経営人財塾  松久 知美

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