小さな体験を通して障がい者雇用について考える

 5月16日は経営大学院の授業があった。場所は東京駅横のパソナビル。パソナ社の理念経営を 体現している素晴らしい建物だ。
 その日は午後からの授業だったので、4時ごろには小腹が空いてしまった。教室の扉の外をよく 見ると、社食のような場所があるではないか。パンも売っていたので、匂いに誘われて近くまで 行ってみた。
美味しそうなパンがたくさんある。カロリーが低そうなレーズンパンが欲しい。早速手に取って 店員に聞いてみることにした。
      私 「いくらですか?」 店員 「?」*耳を出してくる
      私 「いくらですか?」 店員 「?」*耳を出してくる
      私 *戸惑う+お腹空いててちょっとイライラする 店員 *何か下に向かって指を差す
      私 *見る
 彼女が指をさしたその先には紙が置いてあり、”聴力障害があるので、大きな声で話してください″とある。
私はハッとし、自分に情けなかったし、申し訳ない気持ちになった。平手打ちを食らったような 気持ちだ。 このようなコミュニケーションをとったのは久しく無かったので、その体験に驚いたということ もあるが、「健常者も障がい者も分け隔てなく、同じ職場で働けるんだ」と感じた方が強かった。 このような経験をさせてくれたパソナ社には感謝したい。
 障害の度合いにもよるのだとは思うが、誰でも働ける社会・会社は作れると思う。経営者の考え 方ひとつなのだ。 だからこそ経営者自身が、実体験し考えることが大事だと思う。パソナ社のように、その機会・ 接点を作っている企業がもっと増えれば世界は良くなると感じる。

 翌日の経営人財塾のグループ発表は、たまたま障がい者雇用についてであった。上の経験も相まっ て、私にとって思い出深い日になった。
別府市には、「太陽の家」という社会福祉法人がある。障がい者の”保護より機会を”という経営理念を掲げる。全従業員の障害者割合が約83%。実に1,049名の障害者がイキイキと働いている 。同法人を創った中村裕博士は、1964東京パラリンピック日本開催をも実現させた名士だ。 このような方や企業こそ、もっと世間で知られるべきだ。また、次代の経営者にとっては必要な教養であろう。

人を大切にする経営学会 経営人財塾2期生
ユニファースト株式会社 代表取締役社長 橋本 敦

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