会長95歳 社長79歳

66歳の私、定年退職前より元気で頭の回転も速くなっているが、
上がいる^_^

現在
会長95歳
社長79歳

4年前

今年から「厚生労働大臣賞」が新設された「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」。晴れの初回の受賞に相応しい福島市の「クラロン」さん。

法政大学大学院坂本光司教授が会長を務める神田経営者クラブの視察会はクラロンさんだった。私は三度目の訪問だ。ひきつけるものがある。

驚きは、創業者のご主人の遺志を継がれた奥様の田中寿美子会長、元気で頭の回転も鋭い91歳だ^_^
去年就任された新社長は75歳。事実上、定年がなく、雇用弱者と言われる女性、障がい者、高齢者の雇用はいずれも見事。社員135名の内、100名が女性、37名が障がい者。全社員が正社員。

今回の田中会長のお話は、私の筆力では尽くしがたい。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞の報道大賞」があれば、差し上げたい毎日新聞の3月25日付け水説の中村秀明論説副委員長の記事だ。

 
「きょう3月20日は、創業者だった亡き夫の命日でもあります」

衣料製造販売会社「クラロン」(福島市)の田中須美子会長が、思いがけない偶然を口にして話を締めくくると、あちこちで目がしらを押さえる人の姿があった。

法政大学(東京・市ケ谷)で開かれた「第5回日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式のひとこまだ。

収益力が高いが、人員整理はしておらず、残業時間も短いなどの指標を基に受賞した13社の中にクラロンも選ばれた。

東日本を中心に1000以上の学校に運動着などを納めている。1956年の創業まもなくから、障がい者や高齢者を雇用し続けてきた。現在130人の社員のうち34人が知的障害を持ち、身体障がい者は3人いる。工場には12人の班長がいるが、5人は障がいがある。そして、社員の最高齢は78歳の女性営業課長だ。

「障がい者の自立の道を支えてきた」という自負が勘違いだと知ったきっかけを須美子さんは淡々と語った。

夫を亡くした13年前のことである。気落ちした須美子さんは、会社を続けていく力を失ったという。ある日、知的障がいがあり、自閉的な傾向を持った社員が近づいてきた。
彼には、何かの拍子に奇声をあげ、動き回る癖があった。しかし、夫が無人の倉庫に一緒に閉じこもり思い切り奇声を出し合うことで癖を治すなどして、生前の夫とは心を通わせる仲だった。

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