個人情報取扱の難しさ(個人情報に独禁法が・・・)

個人情報取扱の難しさ(個人情報に独禁法が・・・)

▼個人情報の保護
個人情報がネット上で拡散されている昨今、
一方で個人情報保護法により、企業の取得する個人情報の
取り扱いは厳しく管理するようになっています。
そもそもご承知のとおり、この個人情報保護法は、
個人を特定できる情報を取得した企業はきちんと
管理しなければならないとしつつ、匿名のビックデータは
今後の日本企業の発展のためには必要不可欠として、
できるだけ利用できるように法律は作られています。
ところが、今回、このビックデータ利用に関して
独禁法から規制がかかりそうです。

▼「IT大手 独禁法で個人情報規制~購買・位置データも対象」
2019年7月17日付け日経新聞によれば、
本来情報活用に利用されようとしていた消費者の購買行動や
位置データについても公取委が規制をしようとしています。
以前に坂本先生と視察をさせて頂いた中国のアリババは、
まさに利用者の購買データや位置データを活用して
一気に大きな市場展開をしてきた会社です。
このような活用について、個人からきちんと同意を得ていないと、
場合によっては改善命令まで出すという方針です。
これは、個人情報保護法の趣旨には反する方向性です。
せっかくビックデータを経済活性化に活用させようとしていたのに、
それを規制するというのです。ちなみに購買行動や位置情報は
個人情報保護法の保護の対象になっていませんので、
より規制を拡大するといってもいい状況です。
しかし、一方で自分の知らないところで、
自分の嗜好性や行動パターンを勝手に把握されているというのも、
とても気持ちの悪いものです。これから暫くは、
このように情報管理について政策が二転三転することと思います。
企業の経済活動と個人の情報管理権とのせめぎ合いは続きそうです。
(学会 法務研究部会 常務理事 弁護士山田勝彦)

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