「はじめに」

年初にあたり、坂本先生の「人を大切にする経営学講義」(PHP研究所)から、「はじめに」を読み返してみました。私の好きなな文章を抜き出しました。

「異常が長く続くと異常があたかも正常に見える」「異常と比較すると正常があたかも異常に見える」ではないが、どんな時代であっても人間が企業の業績向上の手段でもコストであるはずがないからである。

組織運営の基本原理・原則は「喜びも・悲しみも・苦しみも、ともに分かち合う」からであり、「誰かの犠牲の上に成り立つビジネスが長続きするはずがない」からである。

どんな行動にも、「目的」・「手段」そして「結果」の三つがあるが、最も大切なことは手段でも結果でもなく、目的である。企業経営の最大目的・使命は「関係する人々の永遠の幸せの追求・実現」であり、業績や勝ち負けは、そのための手段もしくは結果に過ぎないのである。このことを肝に銘じ誠実な経営をし続けない限り、企業の未来はないといっても過言ではない。

以下は本田の年初に当たっての思いです。2020年を本田にとってどんな1年にしたいのか、ゴール設定をして、〝理想のイメージ〟を、微に入り細に入り五感を駆使して描いてみようと思いました。

さらに裏返しの発想で、「こんな1年にはしたくない」という切り口で考えると、ザクザク出てきました。すなわち、〝最低ラインのイメージ〟をすることができました。

結果、今年の年末には、理想のイメージと最低ラインのイメージの中間よりちょっと上のラインに現実レベルで実現するように、目標設定をしました。もちろん、目的一番、目標二番です。

みなさまは、2020年がどんな1年であったら最高ですか?

(人を大切にする経営学会 本田 佳世子)

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