アイ・ケイ・ケイ【No97いい会社視察2014/2/24】

今回は2014年2月に坂本ゼミの九州合宿先としてご訪問した『アイ・ケイ・ケイ株式会社』さんをご紹介致します。視察当時は九州を中心に13都市15店舗の婚礼施設を展開し、お客様がお客様をよぶ好循環を実現されていました。

●概要 (現在のホームページと視察で伺ったお話から作成)https://www.ikk-grp.jp/

福岡本部 福岡県糟屋郡志免町片峰三丁目6番5号

設立 1995年11月1日

資本金 351百万円(2019年10月31日現在)

代表 代表取締役社長 金子 和斗志

従業員数 826名(連結)

事業内容 挙式・披露宴に関する企画・運営等のサービスの提供

事業所数 18か所

売上高 20,189百万円(2019年10月期)

<視察時に伺った内容>

施行組数 3621組(2013年10月期)

障がい者雇用 10名(法定13名)

平均年齢 28,6歳

採用 2014.4新卒入社予定は80名、翌年は100名採用計画

●なぜウエディング業界だったのか

佐賀県伊万里市で生まれた金子社長。お父様は実業家、お母様はそのサポート役でした。

金子社長が29才で結婚した直後に父がホテルに数億円投資。息子に経営を任せようと考え、母は結婚直後であったことから、“ウエディングに注力してはどうか”と一言。そんな流れでウエディングを中心としたホテル経営がはじまったと伺いました。

まずは佐賀のあるホテルで研修させてもらい、成功や失敗の話をたくさん聞いて学ぶことから取り組んだそうです。その後1991年にウエディング事業に特化しています。

●業界初のISO22000取得

アイ・ケイ・ケイ設立前の1993年に食中毒が発生してしまったことがあったようです。それを契機に、食材の仕入れ運用ルール、調理プロセスの管理など料理人には苦手なこともすべてチェックリストや業務フローなどに落とし込んで業務改善が始まっています。

その結果、2009年にはISO22000ホテル・ウエディング業界で初めて取得。

同社ではこのようにマイナスな出来事をプラスへ変革させていくリーダーシップや現場力があるのです。

●理念経営と人財育成

同社は経営理念の浸透・実践・実行を軸とした人財育成を行っています。

金子社長は、“人財育成は経営者にすべてかかっている”と言います。

経営者が100だとすれば幹部は70、現場は30~50だとお話しされ、もし幹部が経営者以上になればその幹部は独立のために辞めてしまう、とお考えでした。

中小企業は経営者次第であり、社員に対して学び続ける姿勢、生涯成長しようとする姿勢を背中で示すことが大切だと明確にお話くださいました。

同社は九州地区において学生就職先ランキングでは常に上位ですから、理念経営×人財育成が良い風土を生んでいて入社を希望する学生が増えていることを実感しました。

●取り組み例

・パティシエ世界一に輝いた辻口博啓氏監修のオリジナルデザート。

“ウエディングに参加される各地の方々に世界一のスイーツを食べてもらいたい”との思いで、ウエディングコース料理のデザートを辻口博啓氏が監修しています。年4回厳しい品質チェックや指導にきてくれるそうです。

・「料理の鉄人」として知られる坂井宏行氏ともフレンチコースをコラボしています。

●社内の仕組み

・各現場では感動創造委員会がありスタッフが主導してさまざまなアイデアを具現化しています。今後感動創造部を創設予定だということでした。

・社員・アルバイト・家族が参加するファミリーパーティーを 21年間継続開催。

・16連休を可能とするリフレッシュ休暇制度(分散してもよい)があります。業界として土日は休めない、そんな社員のためを思った制度です。

●印象に残った金子社長のお話

“自分以外すべてお客様”

“会社は内的要因でしかつぶれることはない”

●最後に

地味婚や結婚しない人が増えている昨今、ウエディング業界はまとまった協会がないと言います。若者が結婚しない、したくない風潮が課題でもあります。

 “人生の一番のビックイベントはウエディングではないか。人生は思い出作りの旅”という金子社長。業界の中で存在感を増している同社はホームページによると2020年6月に東京湾岸に婚礼施設をオープン予定ですから、その活躍は確実に広がって、今後あより一層注目が集まることでしょう。

***補足***

この投稿では2012/4~2018/3までの6年間法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室で経験した【いい会社視察】・【プロジェクト】・【授業で学んだこと】を中心に、毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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