「地球規模で考える。」+「地域レベルで行動する。」

Think Globally, Act Locally. (地球規模で考えて、地域で行動しよう。)

“未来をつくる学び~持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)~”の合言葉です。
 持続可能な経済発展を実現するために、私達一人ひとりが現代社会の課題を自らの問題として考え、身近な暮らしを結びつけて、よりよい社会づくりに参加する。その人財を育てる教育や学習活動が重要であるとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)がリーダーとなって取り組んでいます。
 持続可能な開発のための教育(ESD)は、2002年に開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)」で当時の小泉総理大臣が提唱したことを受けて始まったもので、2005~2014年を「持続可能な開発のための教育の10年」として “Think Globally, Act Locally.” が日本でも盛んに使われていました。今では、ビジネスと連携して持続可能な経済発展を目指す「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」がトレンドとなり、すっかり忘れられてしまったかのようです。

新型コロナウィルスによる負の影響がなかなか収まらず、各国が独自の政策・方針を取り始めています。多くの国では国境が封鎖され、外国人の入国や移動が制限されています。私は長らく国際協力の仕事をしているため、多くの知人が今年の3月までは海外で生活していましたが、そのほとんどは仕事や勉強を中断して帰国しました。配偶者が外国籍のために敢えて帰国しない知人や、出国のタイミングを逸して国境が封鎖されてしまい帰国できずにいる知人もいます。
 今はICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)のおかげでZoomやSkypeで気軽に海外にいる知人とも連絡を取ることができていますが、この状態が続いて各国の孤立主義が進み、ICTの分野にまで国境を超えるデータ流通を規制する動きが出て来ないかと危惧しています。

日々の暗いニュースに影響を受けて不安を感じながらも「楽観主義で明るく!」を意識して生活しています。今日、ふと “Think Globally, Act Locally.” (地球規模で考えて、地域で行動しよう。) を思い出しました。この数年間すっかりこの言葉を忘れていたのですが、つい先日、世界的歴史学者・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の言葉を聞いて感銘を受けたことが影響しているのかもしれません。
 以下に、ハラリ氏がアメリカのTIME誌に寄稿した記事の冒頭を転記します。

“多くの人が新型コロナウィルスの大流行をグローバル化のせいにし、この種の感染爆発が再び起こるのを防ぐためには、脱グローバル化するしかないと言う。壁を築き、移動を制限し、貿易を減らせ、と。だが、感染症を封じ込めるのに短期の隔離は不可欠だとはいえ、長期の孤立主義政策は経済の崩壊につながるだけで、真の感染症対策にはならない。むしろ、その正反対だ。感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。”

ハラリ氏の寄稿の全文は、以下で読むことができます。

【日本語(訳文)】
2020年3月15日「TIME」誌記事
「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」ユヴァル・ノア・ハラリ=著(歴史学者・哲学者。世界的ベストセラー『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』、『21 Lessons』著者)
柴田裕之=訳
http://web.kawade.co.jp/bungei/3455/

【英語(原文)】
TIME : Ideas COVID-19
In the Battle Against Coronavirus, Humanity Lacks Leadership By Yuval Noah Harari, March 15, 2020 6:00 AM EDT
Noah Harari is a historian, philosopher and the bestselling author of Sapiens, Homo Deus and 21 Lessons for the 21st Century.
https://time.com/5803225/yuval-noah-harari-coronavirus-humanity-leadership/

今日から、初心に帰って「地球規模で考える。そして、地域レベルで行動する。」を実践します。

人を大切にする経営学会人財塾生 松久 知美

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