対話の重要性

最近は、社員面談についてオンラインによる「1on1」の面談方法などの記事をよく目にします。社員により生き生きと働いてもらうためにも、じっくりと社員と対話をすることは重要だと言われたります。

 この際に重要なことは「対話」をするということです。ここで言う「対話」とは、ある目的や問題解決に向けて方向性をもって、対等な人同士がお互いに向き合うことを意味しています。単なる「会話」ではなく、方向性をもったやりとりです。

そして、この際に必要とされるスキルは、傾聴するというスキルです。しっかりと聴いて、相手の問題意識や見解を理解しようと努めることです。このような姿勢で対話をすると、双方とも、より深い認識に至る場合が多くあります。

このような対話は、交渉の場面でも有効です。交渉の場面で相手の意見を傾聴すると、交渉に不利になるのではないか、相手の言いなりになってしまうのではないか、と思われるかもしれません。しかし、交渉は、双方のメリット・デメリットを理解した上で、妥結点を見いだすものであり、まさに問題解決をしようとして行う「対話」なのです。一方に圧倒的に有利な解決は、相手が騙されているか、弱みがあって強要されているかのどちらかです。WinWinの交渉は、対話から、双方にとってbetterな解決策を見いだすことで生まれます。

 某国の大統領は、一方的に自己の主張を押しつけることが交渉には不可欠だと思っているようですが、決してそのような交渉は上手く成立しません。

 傾聴は、とても難しいスキルです。私も意識していても、傾聴できず、自己の意見を押しつけてしまうことが多々あります。

しかし、優れた指導者、経営者は、この傾聴ができ、誰とでも「対話」ができる人なのではないかと思います。そのような経営者を目指して、今日も対話を努力したいと思います。

 (学会 法務研究部会 常任理事 弁護士山田勝彦)

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