ふくや

今日は、福岡市の明太子の製造と販売で有名な「ふくや」さんをご紹介します。
「日本でいちばん大切にしたい会社5」に掲載されています。

創業者は、川原俊夫・千鶴子夫婦です。

川原俊夫さんは、戦争中、はからずも自分の部下を何人も死なせてしまいました。仲間もたくさん戦死しました。帰国後は、明太子の製造販売のほかに、社会貢献、地域貢献に心血を注がれました。

また千鶴子さんは、3歳のお子さんの手を引いて戦争のさなか、満州から引き上げてきました。そのくだりでは、涙が出ました。満州からの引き上げ当時のことを語らない方が多いとは、よく聞きます。それくらい苛酷な体験だったのでしょう。

坂本光司先生は、ふくやさんの経営戦略をまとめておられます。

(1)自社の製造直販にこだわる
(2)特許をとらない
(3)堅実な経営と社会貢献
(4)顧客第一主義
(5)新商品開発
(6)恩義を大切にする経営

この6つは、密接に関連し合っていて、根っこは、川原俊夫さんの戦争体験にあると私は思いました。

敏夫さんは、「戦後の人生は自分のためだはなく、世のために生きていく」と、心ひそかに決めていたのだそうです。
「俺は少しでも世の中の役に立ちたいという思いで『ふくや』をつくった」が敏夫さんの口癖だったそうです。
店が軌道に乗ると、経営を奥様の千鶴子さんに任せて、自分はもっぱら地域の清掃活動やPTA、組合の仕事、博多山笠などの伝統を守る活動に尽力されたそうです。

(2)の特許もとらずに製法をみんなに教えたところも、なかなかできることではないと思います。
福岡市の中州の一食料品店の夫婦が作った明太子が、全国区の食べ物となり、明太子の市場規模が年間1300億円にまで成長したのです。

まったく私などは、爪の垢でも煎じて飲まなければなりません。軽い気持ちで「利他」と書いたり話したりしますが、実践することは魂の成長がなければできないのでしょう。

川原さんご夫婦は、戦争を体験して、魂が成長された方といえるのでしょうか。

今、私たちは、コロナ下で大変な思いをしています。でも、どうせコロナ下で大変な目に遭うならば、転んでもただでは起きない。起きる時に、「魂の成長」をつかみ取って起きたら、損ではなくて得になりますね。
コロナをきっかけに「魂の成長」ができるのかもしれないですね。言うのは簡単なのですが(苦笑)

(人を大切にする経営学会会員 本田佳世子)

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