人を大切にする経営道はエンドレス
1月から水曜日のブログは中小企業人本経営プログラム(以下人財塾)3期生が担当させていただきます。
これまで担当していただいた2期生の皆様、本当にありがとうございます。
しっかりと魂を引き継ぎ、継続していきます。
今回担当させていただきます、岩手県花巻市で税理士をしている鈴木陽介と申しますが、初投稿ということもあり、今回は人を大切にする経営学会との出会いについて書きます。
私は2016年7月に独立開業しましたが、実は開業当初から「人を大切にする経営」という言葉を知っていました。
しかし、ただ言葉として知っているだけで、理解することも、真の人を大切にする経営を実践することもありませんでしたが、それでも、運がいいのか悪いのか順調にお客様が増えていき、勘違いしたまま経営を続けてきました。
その結果、自己満足の独りよがりに陥り、未熟さゆえに多くの失敗をします。
その最たるものが2018年、理念に共感して入ってくれた優秀な社員が、たった半年で私の経営に見切りをつけ退職したことです。
当初は受け入れることができず、やめた社員のせいにして自分を正当化していましたが、自分の経営に違和感を感じ始めたこともあり、初心に戻り、2019年は営業活動をやめ、方向修正の一年間と位置づけ動き出しました。
その過程でご縁をいただき、2019年6月に1泊2日で訪問したのが「伊那食品工業株式会社」さんです。
現在在学中の人財塾では井上修会長にもご講義いただいておりますが、2019年に訪問した際は塚越寛最高顧問のお話を伺いました。
その中で今も忘れない、私の人生を変える一つのエピソードがあります。
それは質疑応答の一幕で、ある経営者の
「今、いい会社にしようと色々と頑張っているつもりですが、どうしてもこの会社(伊那食品)のようないい会社になる絵が思い浮かびません。どうすればいでしょうか?」
という質問に対する塚越最高顧問の答えです。
どんな答えが返ってくるのだろう。
未熟な私は「志や理念を浸透させる」「研究開発に力を入れる」「環境整備に力を入れる」・・・などという答えを想像していました。
しかし、塚越最高顧問は穏やかな口調で一瞬も迷うことなくこう答えました。
「だったら、今いる社員を徹底的に大事にされたらいかがですか」
その答えを聞いた瞬間、全身に鳥肌が立つのがわかりました。
合宿では、伊那食品工業様の敷地や工場を見学させていただいたり、朝の掃除・朝礼・ラジオ体操に参加させていただいたりと、様々な体験をさせていただきましたが、私にはその言葉だけで十分でした。
私は今まで、経営の正しい「目的」ではなく「手段」にしかなりえないものにとらわれていた。「あり方」ではなく「やり方」に終始していた・・・
長野から花巻に帰り、塚越最高顧問の本をむさぼるように読み、経営に学び、その過程の中で「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」「人を大切にする経営学会」の存在を知り、坂本先生の本もむさぼるように読みました。
そこで、ご縁のある方に依頼して推薦人になっていただき、2019年10月に人を大切にする経営学会に入会することができました。
その後、メルマガで人財塾の存在を知り即受講を決め、今に至る・・・というのが「人を大切にする経営学会」そして「人財塾」との出会いです。
せっかくの機会なので、少しだけ人財塾3期について書きます。
人財塾3期生は、コロナウイルスの影響で思うように対面授業もできず、会社訪問も思うようにできず、昨年8月に予定していた合宿も延期、そして12月にも合宿が再延期・・・とストレスも多く、傍から見ると大変に見えるかもしれません。(もちろん大変です)
しかし、おかげさまで大きなものを得ることができました。
それは、延期になった合宿を再延期するかどうかのZOOMミーティングに参加したときのことです。
結果を先に申し上げると、人を大切にする経営の理念に基づき全員一致で合宿は再延期の決定となりましたが、そこで坂本先生がこうおっしゃいました。
「これで終わりじゃない。学びはエンドレスだ。」
コロナウイルスの影響があろうとも、人財塾が終わろうとも、人を大切にする経営は永遠に続きます。
おかげさまで、人を大切にする経営学会の皆様と共に学び続け、正しい経営の目的に向かい足を止めずに歩み続けるという決意を固くすることができました。
本当にありがとうございます。
皆様の後に続きコツコツと歩み続けて参りますので、人財塾3期生を今後ともよろしくお願いいたします。
人財塾3期生 税理士事務所ランニングパートナーズ 鈴木陽介
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