No147記憶に残る経営者の言葉47 株式会社坂の途中(京都府京都市;農業)小野邦彦社長

今回は2015年2月に坂本ゼミ春合宿先のひとつとして訪問した株式会社坂ノ途中さんです。

学生時代は世界を旅し、外資系の金融機関に就職し商品開発をしていたという小野社長。

文明が長く続いた例としてローマ帝国と日本を挙げて同社の話をしていただきました。

“農業を重視していたローマ帝国では農家であることが社会的なステイタスだった”そうです。同時に持続的な農業だったそうです。

日本は“四季がある豊かな国土であったことと知恵をくわえたことで、里山に代表されるようにさまざまな地域において農業を中心とした持続的な国土保全サイクルを作り上げてきた”と語っています。

坂ノ途中の事業は、新規就農者が長く農業に従事できるようにサポートし、同社が一人ひとりの就農者を一体的に捉えて全体の生産計画や進捗管理をすることで少量・不安定というマイナス要素を一定量・多品種に転換させています。

小野社長は同社設立当初、“小さくきれいなビジネスモデルを目指していた”と言いますが、3年ほど経ってその姿になった時、満足感を持たなかったようです。“これ以上にはならない自社を感じ取った”と。トップの在り方がその企業の姿を現すと感じることが多くありますが、トップ自らが日々理想や高みを目指して変化している姿は共感を覚えました。

同社は、人類の歴史から学び、地球に負担をかける農業を転換させる大きな目標をシンプルに我々に伝えています。

“百年先も続く、農業を。”

“未来からの前借り、やめましょう。”

最近では、工業製品と化した食べ物に疑問を持ち始めた人々が増加していると感じます。

同社の活動を通して、持続的で安心安全な食べ物を作る根源的な生業に人々が多くの敬意を払い、その価値に気づいてほしいと思います。

以前に投稿した記事は 株式会社坂の途中【No21いい会社視察2015/2/22】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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