”五方良しの経営”

 はじめまして。人財塾3期の渡邊佑と申します。当ブログにおいて引き継がれて来たバトンを頂戴する機会に恵まれて、この度担当させて頂くこととなりました。何卒よろしくお願いします。

 私は、現在、組織コンサルティングやビジネスコーチングを通じた、組織変革のお手伝いを生業としておりますが、ベースにある思想や方法論は、前職在職していた京セラグループのコンサルティング会社で学んだものが大半を占めております。

京セラと言えば、稲盛和夫氏が創業した会社で、その理念は「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」です。この理念をベースに、私が在籍していた会社の経営理念は「真の優良企業の創出と、そこに集う全ての人の幸せを創造する」を経営の理念としていました。

 このような背景もあり、私にとって企業が「そこに集う社員の幸せを実現する」というのはある意味で当たり前、前提といった位置づけでありましたので、坂本先生の「社員をまず幸せにしなければならない」とのお考えに触れたとき違和感なくスッと入って来た記憶があります。しかし、坂本先生が提唱される「五方良しの経営」は更にその先が素晴らしく、私にとってまさに「盲点」とも言える領域を、明確・明瞭に表現している点、気づきとともに強い衝撃をうけた記憶があります。

改めて、五方良しの経営における企業が大切にすべき5人の人は以下の通りです。

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・社員とその家族

・社外社員とその家族

・現在顧客と未来顧客

・地域住民とりわけ障がい者や高齢者等社会的弱者

・出資者・金融機関

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「社員」を大切にする、というのは大前提ではありましたが「その家族」、また、取引先・協力企業を「社外社員」と表現し「その家族」までをも大切にすることを明言されていることに深く感銘をうけました。

 昨年、当社クライアントに「この考え方は非常に素晴らしいので、是非御社においても掲げて実践されませんか」とご紹介したところ、深く共鳴・共感されたようで、昨年実施した経営計画発表会、年始に実施した年頭の挨拶においても繰り返し「当社は、五方良しの経営を目指します」と宣言をされておられました。具体策はこれからとなりますが、さまざまな社内横断活動の中で、これらをどのように実現していこうかという議論がはじまりつつあります。支援するコーチとしてクライアント企業が五方良しの経営、人を大切にする経営を実現できるよう導いていきたいと考えております。

                人財塾3期生 合同会社Coaching4U 渡邊佑

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