働きがい、働きやすさとは
あっという間に1年が終わり、無事に人材塾を卒業することができました。関わって頂いたすべての方々へ、感謝の思いでいっぱいです。
人材塾では、最後の講義として「プロジェクト研究発表」という場があり、塾生みんながそれぞれ自分のテーマを選び、発表する機会があります。いわゆる「卒業プレゼン」みたいなものです。私はここで、「働きがい」と「働きやすさ」について、発表しましたので、その内容をかなりかいつまんでお伝え出来たらと思います。テーマをこれにした背景は、私のこの1年の人材塾で学んだことにあります。
私は、この人材塾の入塾前はES(従業員満足度)を上げるためには、福利厚生の充実や給与を上げることが大事だと思っていましたが、この1年で様々な企業のお話を聞いたり、調べたりする中で、そうではないと気づきました。すなわち、ESを上げるためには「働きがい」や「働きやすさ」を徹底的に高めるべきだ!と。
では、どうすれば高められるのか、それについて考えてみました。その前に、そもそも、「働きやすさ」「働きがい」というのは何でしょう。
- 働きがい → 働く人がいきいきと誇りを持って熱心に働ける職場環境を示す概念であり、現在の職場における達成感や将来的な仕事の上での成長可能性につながっていくもの。
- 働きやすさ→ 働く人が安心して快適に働ける職場環境を示す概念であり、現在の職場における公正さや、将来的なライフイベントに応じた働き方の選択の可能性に繋がっていくもの。「働きがい」を疎外する要因を取り除くもの (厚生労働白書より抜粋)
つまり、「働きがい」の前提として「働きやすさ」があるのであり、「働きやすさ」なくして「働きがい」は無い、と考えられます。では、「働きやすさ」、「働きがい」が向上すると、どんなメリットがあるでしょうか。このブログを読んでいる方ならお分かりになると思いますが、私が様々な資料を読んで思った答えは・・・
社員のモチベーションが上がる→社員の能力発揮度が上がる→人手不足の解消にもつながり業績の向上につながる、と思います。
「人手不足」が叫ばれる昨今において、人手不足の解決策は「人材確保」も大事ですが、「働きやすさ」と「働きがい」の向上もとても大事だということです。しかし、厚生労働白書によると、「働きがい」と「働きやすさ」が「人手不足の解消」につながると気づいている経営者は「かなり少ない」そうです。坂本先生の書籍「経営者のノート」にも、
- 業績の高い企業のモチベーションが高いのではない。モチベーションが高い企業の業績が高いのである
- 社員の能力発揮度を高めよ
とあるとおり、社員のモチベーションが高い企業は社員の能力発揮度が高く、業績が良いのです。では、具体的にはどうすればいいでしょうか。これは私なりの答えです。
- まずは社員の「働きやすさ」を徹底的に追及する。その中で、「働きがい」は自然とついてくる
- 「働きやすさ」の追求とは、「休みやすさ」とほぼイコール
- 具体的には・・・残業時間が少ない、有給休暇取得率が高い、時短勤務できる、産休育休子育てのサポートが充実している、本人や家族が入院した時のサポートが充実している などでしょうか
- 具体的には・・・といいつつ、抽象的なのかもしれませんが、社員の声に耳を傾け、何に困っているのか、会社に何を求めているのか、を聞くことで、会社独自の「働きやすさ」を見つけることができると思います。
また、「健康でいられる」ことも、「働きやすさ」の大事なポイントだと思います。健康診断の受診や、独自の健康サポート制度の充実、などです。
「働き方改革」という言葉が出回って、数年が経ちましたが、「働き方」を一生懸命見つめても、あまりいい答えは出てこないと私は考えますし、限界があると思います。「働きやすさ」に関しては、追求して社員のことを考えれば、いろんな知恵がわき限界はないのではないでしょうか。「働きやすい会社」が増えることで、もっと優しい世の中になることを祈っています。
人財塾3期 ユニファースト株式会社 橋本輝明
コメントを残す