No161記憶に残る経営者の言葉61 株式会社山下ミツ商店(石川県白山市;大豆製品の製造・販売)山下浩希社長

今回は2014年9月に坂本ゼミの北陸夏合宿でご訪問した『株式会社山下ミツ商店』さんから印象に残った言葉をご紹介致します。

山下ミツ商店は石川県にある安心で安全なお豆腐づくりを追求しているお店です。

以前、山下ミツ商店はいわゆる村の商店としてお豆腐だけではなく、お菓子やお酒などの生活用品を中心に販売する年商1500万円ほどの規模でした。売上の半分はお酒だったそうです。しかし祖母ミツさんが作る自家製のお豆腐は村外からも買いに来るお客様がいたそうです。

山下社長は大学を卒業後、1年間食品スーパーで働いたのちに家業を継ぎました。

“お豆腐の知識はゼロでしたが、豆腐屋に特化することを考えはじめ、最高品質の豆腐屋を目指す決断をした”

一般のお豆腐は輸入大豆を使用し、天然にがりではなく消泡剤をいれていましたが、同社は国産原料にこだわり、さらに製法を学びなおしています。

“埼玉県のあるお豆腐屋さんとの出会いがさらに同社の製品作りに力を与えてくれた”

やっとの想いで納得のお豆腐が完成。

“地元の百貨店で販売してみたところ1丁1000円にも拘らず1日40丁販売した”

高いという人はいたと言いますが、味は納得してくれたことから山下社長は自信を深めていきます。

2011年頃から軽トラックで訪問販売を開始。

“私たちは自分で売りたい”

同社の方法は通常の移動販売ではなく、地域のお宅を1軒ごとに尋ねるのです。“10軒訪問すると4軒留守、4軒断り、1~2軒買ってくれる”、そんな状況でした。

直接お客様の声を聞く、反応を感じる、買っていただく、直販に対する社長の想いが軽トラック販売になっているのです。

結果的にデパ地下で販売するよりも訪問販売の売上が上まっているそうです。

当時、『商業界』で学んでいた山下社長。

“お客様の満足のためには多少自分たちが無理をしたり犠牲になってもいいと考えていた”

しかしその頃3人の社員が続けて退職したことから、“社員の大切さを身に染みた”と言います。

社員の退職から半年かけて、社員が中心となったクレド【MITSU ISMミツの心】を作成しました。

【MITSU ISMミツの心】では一番に“社員の人間的成長と幸福”、次に“お客様の満足”、“お取引先様と会社の繁栄”となっています。

以前に投稿した記事は 有株式会社山下ミツ商店【No58いい会社視察2014/9/7】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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