「PLAY&WORK」?

私は、とてもささやかながらゴルフを趣味としています。もう20年以上やっていますが、なかなか上手くはなりません。「社員が働いているのに、ゴルフに行く経営者なんてとんでもない。」と坂本光司先生にお叱りを受けるようなことはせず、ゴルフに行くときは休日としています。

そんなささやかな憩いの一時をと思っていたら、ホームコースとしているゴルフ場の経営母体が、「PLAY&WORK」のサービスを提供するとのプレスリリースをしました。タイトルは「ゴルフプレー×ワーケーションで、新しい働き方を提案 ゴルフも仕事も!「PLAY&WPORK」運用開始」です。ゴルファーが、プレーの前後、休憩時間などのスキマ時間に仕事ができるワークスペースを提供するサービスを開始したとのことです。「ゴルフプレーと仕事の両立」をいう新たなスタイル?を提供するとのことで、内容を見ると「ワークスペースについては、ゆったりとリゾート気分を味わえるソファタイプ、ゴルフ場の豊かな自然を感じられるテラスタイプなど、日常から少し離れた雰囲気で仕事をして頂けるようなブースや、通信環境の整備」をしているとのことです。

確かに、しばらく前からワーケーションという言葉が使われはじめ、リゾートホテル等で仕事とバカンスを両立するような提案がなされてきました。テレワークをするのであれば、自宅ではなく、非日常的な空間で行うのもいいのではないかと思う面もあります。ただワーケーションの考え方は、非日常空間において、テレワークで「日常業務」を行うことを前提としているように思います。

しかし、経営者は、坂本先生のおっしゃるように24時間経営のことを考え続けています。休暇をとって、リゾートホテルに行っても、ついつい将来の経営計画や新規事業を考えてしまいます。そんな休暇の時間だからこそ、新しい発想も生まれるのではないかと思います。しかし、ワーケーションとは、あくまで「日常業務」を行うということです。このことにどれほどの意味があるのか?と思ってしまいます。経営者も社員も、休みの日は「日常業務」から離れ、きちんとリフレッシュをしてもらいたいと思ってしまいます。

そう思うと、ゴルフ場でのスキマ時間のワーケーションには、より意味が無いのではないかと思います。ゴルフをするならゴルフをする、仕事をするなら仕事をする、いくら多様な働き方があるといっても、少しやり過ぎではないでしょうか。唯一意味があるとすれば、社員が働いている時にゴルフに行く経営者にとって、その合間に「日常業務」をすることは、良心の呵責を幾分か取り除く役割を果たしてくれる点にあると思うのは、皮肉が過ぎるでしょうか。

(学会 法務研究部会 常任理事 弁護士山田勝彦)

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