No172記憶に残る経営者の言葉72 株式会社エイチ・エス・エー(神奈川県小田原市;介護事業)田中勉社長

今週は2018年9月15日に慶応義塾大学日吉キャンパスで開催された「人を大切にする経営学会 第5回 全国大会」の基調講演から、株式会社エイチ・エス・エー田中勉代表取締役の記憶に残るお話をご紹介させていただきます。

サラリーマン経験を経て起業した田中勉社長。

サラリーマン時代、“会社から与えられたノルマを達成することが仕事”だと疑問なく考えていましたが、後輩から“これっていつまで続くんですかね?”と質問されたことがきっかけになり、“自分が生活をする社会とは?日本とは?”と思考を巡らすことになります。

“会社は社会の縮図と捉えるべきではないか”

“人生における生きがい、仕事のやりがい、社会のために生きることとは”

“仕事をすることに納得感を持つこと”

社会のシステムと自己の関わり方を考えたことで起業に繋がったのだと感じました。

同社では、

“来期の事業計画を立てる際、各社員が自ら働き方を決め会社と交渉”

“そのうえで部門ごとの調整を図り最終事業計画を決定”

“本来、資本主義では企業経営の思想決定は経営者が行なうことが一般的ですが、民主主義の普及によって労働者自身も参加するようになり、労使協調主義によって相互に高め合うことを重視している”

“憲法にあるように法の下の平等であるのならば人が人を評価すべきではないと考えた”

同社では介護事業を通して社会の役に立つことを社員に意識してもらい、同時に社会分業の重要な一部を担っていることを理解してもらうように心がけています。

そして会社を「社会学校」と捉え、たとえ嫌いな人とでも仕事を通して共働できる力を身に着けるようにしています。

一人一人の自覚を促し、社会人としての成長が社会の利益となり国の利益になると考えています。

以前に投稿した記事は 株式会社エイチ・エス・エー【番外No27基調講演2018/9/15】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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