No174記憶に残る経営者の言葉74 健康住宅株式会社(福岡県福岡市;住宅建設業)畑中 直社長

今回は2014年2月に坂本ゼミの九州合宿先としてご訪問した『健康住宅株式会社』さんから記憶に残る経営者の言葉をご紹介致します。

同社は、外断熱の高性能住宅を設計・施工・販売・管理を主な事業とする福岡市にある住宅メーカーです。バブル期にピークがありましたが、その後債務もピークとなり借入で給与を払う、そんな厳しい状態も経験しています。そこから社員教育を重視した経営を始めています。

“社長塾は毎週金曜9~10時に全員参加で社内勉強会”

“社長は必ずひとりひとりに返事を返す”

“19時30分には必ず業務終了、毎朝15分間は掃除タイム”

“毎週金曜日12~13時はバーベキューデイ。全員がきびきびと動き、食事をして13時には勤務につく”

“年間90棟以上は受注しない(1棟40坪前後)”

“商圏は同社から1時間以内程度に絞る”

“お客様に体験宿泊を提供したことで宿泊者の約半分が契約に至っている”

“社員の誕生日には施主が飛び入り参加するなど顧客とのつながりが強い”

“毎年感謝イベントを企画。2014年には663名ものお客様が参加”

外部の協力業者さんとパートナー関係を構築については、

“施工現場では毎日5回掃除をしている”

はじめは大工さんからは反発があったと言いますが、“かえって工期が短くなったことで大工さんの収入が相対的に増えたことからみんな掃除をするようになった”

現在、パートナーさんとマナーアップ研修を年6回実施しています。

“3回以上欠席した場合は現場に入ることができなくなる”

お客様に良い住宅を提供するためには同社の社員さんだけでなく関わるすべての人達が共に良い仕事をすることが重要ですから、同社のこの取り組みは正しい取り組みです。“大工さんは同社の仕事しかしていない人も多い”とのお話は納得でした。

“お客様からのご紹介受注100%を目指している”

現在は40%前後だということでしたからすでに良い水準ではあると思いますが、理想的には営業職がいなくても口コミや紹介で受注が続くことが最良と考えると、同社が目指す「紹介100%」は決して不自然ではありません。

以前に投稿した記事は 健康住宅株式会社【No65いい会社視察2014/2/24】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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