No175記憶に残る経営者の言葉75 株式会社ダックス四国(現;エフピコダックス株式会社)(広島県福山市;特例子会社)且田久雄社長

今回は2015年3月に坂本ゼミの春合宿先としてご訪問した『株式会社ダックス四国』さんをご紹介致します。

同社はエフピコグループです。その強みである食品トレービジネスにおいて、障がい者の能力に気づき、いち早くその戦力化を切り開いてきました。まさに障がい者が健常者以上であることを証明した開拓者と言えます。障がい者雇用率16%(ご訪問当時)以上を占める企業グループにおいて障がい者とともにエフピコグループの競争力を高め続けています。

エフピコグループの障がい者雇用は、知的障がいのある子どもを持つ親の会「あひるの会」とのつながりによって、特例子会社ダックスを1986年千葉県に設立したことからその歴史は始まっています。その後、株式会社ダックス四国(1995年設立)、株式会社ダックス佐賀(2006年設立)へ広げています。

2007年には民間の営利法人として初となる就労継続支援A型事業所(エフピコ愛パック株式会社)を設立。その後3年間で全国14か所に拠点を開設、現在ではグループ全体で約380名の障がいのある人財が活躍しています。

2017年には複数あった特例子会社をエフピコダックス株式会社として統合しています。

トレー選別作業で活躍する現場では

“白トレーはそのまま白トレーとしてリサイクル、透明トレーは再分別。色付きトレーは他社の工場燃料に。プラスチックは除外。小さなものを一瞬で見分ける能力が必要”

“トレーの処理量 35トン/日”

“週明けの月曜には何台ものトラックが行列となり、3つのラインはフル稼働”

“トレーは発熱素材のために作業場所は40度くらいになることも。作業をする障がい者は背中にクールパックを装着し水分補給もしながらの作業”

“通常、障がい者が一般の企業における勤続年数では3年続けば長い、5年続けばレアケースと言われる中、同社は入社後98~99%は辞めない”

“入社当初5分と立っていられなかったAさん、今では8時間立っていられる。5年間無遅刻無欠席”

現在同社では障がい者が活躍する事業を全国各地の企業と協業して、それぞれの場所で新し事業を展開しています。

“出来ないことにわざわざ着目しない。出来るための配慮や工夫はどれだけの時間と労力を費やしてでも積み重ねていく”

どの事業も障がい者の潜在的な能力を引き出す取り組みを中心に事業性を重視しているのです。

現場で拝見した障がい者一人一人が仕事に向き合う姿勢は、障がい者を特別視しがちな一般常識が固定観念だったと気付かせてくれました。

以前に投稿した記事は 株式会社ダックス四国(現エフピコダックス株式会社)【No60いい会社視察2015/3/17】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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