No246 過去の受賞企業から ~第11回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑧~

今週は第11回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業28社の中から印象に残ったリオン株式会社さんのホームページをご紹介致します。

https://www.rion.co.jp/

リオン株式会社さん(東京都国分寺市)は、1944年(昭和19年)に株式会社小林理研製作所として設立し1960年(昭和35年)4月、「リオン株式会社」に社名変更しています。

「リ」は理学の理、「オン」は音響学の音を示しています。

現在では従業員数は954名(2022年3月31日現在・連結)、東証プライムに上場しています。

●事業

リオン株式会社さんは「医療」と「環境」をテーマに3つの事業をおこなっています。

医療機器事業では「補聴器・聴能設備機器」「医用検査機器」、環境機器事業では「音響・振動計測器」、微粒子計測器事業では「微粒子計測器」を展開し、国内だけでなく海外にも広がっています。

特に補聴器に関しては

・1948年(昭和23年)に初めて量産型補聴器を発売

・1950年(昭和25年)、身体障害者福祉法の施行によって同社の補聴器が難聴者の補装具として厚生省から認定

・1953年(昭和28年)、サブミニチュア管を使用し小型化した補聴器H-520型が発売前から予約が殺到

現在では一人ひとりの耳の形に合わせるオーダーメイド補聴器を実現する高精度三次元測定を行う生産システム「リオネット夢耳工房」があります。

●補聴器への想い https://www.rionet.jp/

同社がより快適で使いやすい補聴器するための取り組みがさまざま紹介されています。

“難聴に対応するためには、補聴器で音を大きくすれば良いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ音が聞こえるだけでは満足していただけないのが実状で、そこには聴覚の複雑さが存在します。”

難聴になると、快適に聞こえる音の大きさの幅が狭くなったり、多くの音の中から聞きたい音を区別することができなくなったりします。ただ補聴器の音を大きくしても、うるさすぎる・聞き分けができないなど、不快になってしまうこともあります。これらの現象の程度は、一人ひとりで異なります。

●最後に

リオネット補聴器アンバサダーはYUMIEさんです。

YUMIEさんは2歳の時に進行性の感音難聴であることが判明し、3歳でリオネット補聴器に出会いました。以降、現在に至るまでリオネット補聴器をご愛用中です。

29歳でボディボードのプロテストに合格すると、その後、数々の世界大会で入賞。2007年にはハワイ大会で準優勝した後に引退。

プロボディボードの第一線から退いた現在は、講演活動や、難聴の子どもたち向けのボディボード教室「デフキッズスクール」を開催するなど多方面で活躍されています。

日常生活で使える簡単な手話を紹介する「YUMIE手話講座」をYouTubeにて公開していますので、是非ご覧になって下さい。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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