学びを継続することの大切さ

中小企業人本経営(EMBA)プログラムにて3期・5期と2年間にわたり勉強させていただいております、IMM・zero株式会社(イムゼロ)の荒木康史と申します。

このプログラムへの参加のきっかけは、知人からの紹介でこの人財塾のオープンセミナーへ参加したことに始まります。坂本光司先生の人を大切にする経営とはどう言った事なのか御講義をいただいた時に、自分がこれまで思っていた経営とは全く違うものだとかんじ、即入塾試験の申し込みを行ったのがきっかけです。

3期生として、1年間の学びを終え人を大切にする経営を自分なりに実践してみた1年間がありました。しかしながら思ったように人は育たず、社員を大切にしてきたつもりが、逆に社員を甘やかす事になっていることも多々ありました。

何かがおかしい。そう思ってその何かを一生懸命考え続けてまいりました。そして、気づいたことは、あり方というやり方に執着していた自分がいたということです。そこで、改めて人財塾に入り直し、あり方そのものをしっかりと身につけ自社の経営に活かしていこうと考えました。

ただ、人財塾は定員が限られているため、ほかの人のチャンスを奪うことにならないだろうかと考えました。しかしながら、私にとって今一番必要なことであると考え入塾を決意しました。

今期の学びは見える世界も違ってきました。中途半端な理解で実践していた時とは違い、各講師の先生方の講義もより理解できるようになったような気がします。

人財塾では坂本光司先生をはじめ、多くの経営者から直接学ばせていただいています。その中でも、特に印象に残った講義として竹村亞希子先生の易経があります。易経の中では、まず自分がどの位置にいるのか、そしてどのような生き方をすることが企業を成長させていくのか、人を中心にした考えを教えていただけました。コロナ禍の中、時流に乗るということがもてはやされてきましたが、企業を永続させるためには時中を掴むことの大切さを知ることができました。

その中でも私の中に刺さったのは64ある卦の一つ「水風井」です。ここでは、湧き出す水を汲み上げ、人々に配るための井戸を例にし時中について述べられています。

井戸は人が自然にならって作った生活に役立つ施設です。井戸が汚れればたちまち人民は病気になり、井戸がかれれば人はそこから離れていきます。会社に例えれば水質が悪くなれば問題が発生し、顧客がいなくなれば会社は倒産します。井戸の水を絶やすことなく汲み上げ(顧客の創造と傾聴)、水が汚れないように井戸を整備すること(人財育成と正しい人財の登用)、そしてそれを多くの人にお届けするのが社長・リーダーの役割だと教えています。

私自身がこれから取り組んでいかなければならないことが、人財塾の講義の中で気づかされていきます。そして一つに気付くと、また次の課題が見えてきます。そしてまた一つと、この繰り返しこそが学びであり人を大切にする経営を実践するために必要な時間だと考えています。

これからもしっかりと学び、実践を通じて”いい会社”をつくりあげて参ります。

人財塾3期・5期生 IMM・zero株式会社 代表取締役 荒木康史

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「学びを継続することの大切さ」への1件のフィードバック

  1. 荒木さん

    > 井戸の水を絶やすことなく汲み上げ(顧客の創造と傾聴)、水が汚れないように井戸を整備すること(人財育成と正しい人財の登用)、そしてそれを多くの人にお届けする。

    本当にその通りだと思います。
    5期生トップバッターありがとう。
    そして、これからもヨロシクです。