人を大切にするということ

人財塾5期生として学ばせていただいている大橋弘子と申します。

私は、東京都港区で中小企業の人と事業の成長のご支援をする会社を経営しております。

さて、昨年の4月に人財塾に入塾し、先日(2月11日)、坂本先生の最終講義がありました。

この1年間の学びは、数えきれないほどありますが、あえて、一つ申し上げるとしたら「人を大切にする」というエピソードをご紹介させてください。

2月13日の朝、ある経営者様と面談するために、新宿駅で電車を降り、9時の約束に間に合うように、速足で歩いていました。

歌舞伎町の交差点の横断歩道の真ん中に10代後半と思われる若い女性がうずくまって、スマホを見ていました。

小雨が降る中、傘もささずに、なぜ、こんなところに?信号が変わったら、車にひかれてしまうと思い、その女性に「どうしましたか?」と声をかけたら、ようやく聞こえる声で「タクシーを呼んでください」と言われました。

直ぐに、横断歩道から離れて、安全な場所に一緒に移動しました。

私は、タクシーを止める前に、「住所は言えますか?お金はありますか?」と尋ねたら、こくりと頷きました。

「お金はいくらありますか?」と尋ねたところ、「5,000円」と答え、「そのお金で家に帰れますか?」という問いにも、こくりと頷いたので、大丈夫だと思い、道で手を挙げ、タクシーを止めました。

タクシードライバーさんに、「こちらの方は、住所も言えます。5,000円持っているそうです」と伝えました。彼女がドライバーさんに、住所を言い終えるまで、見守り、その行き先であれば5,000円で行けると判断しました。

ドライバーさんが私の方を見て、「うん」と仕草をしてくださったので、私は、少し、タクシーから離れました。タクシーのドアがスライドする瞬間、その女性は、私の方をしっかりと見て、「ありがとうございます」と言ってくれました。その眼差しと声の調子で、大丈夫だ、この子は家までたどり着けると思いました。

1年前、坂本先生のご講義を受ける前の私は、このような場面に遭遇したら、見て見ぬふりをしたと思います。

しかし、何の迷いもなく、立ち止まりました。

「人を大切にするということ」

このあり方が自分自身に確立されて、「人を大切にする経営」を実践・啓蒙できる立場になれると思っています。

私は、まだまだ精進が必要です。

人財塾修了後も、坂本先生の学びを実践していきたいと思います。

人財塾5期生 株式会社スタートアップウェイ 代表取締役 大橋弘子

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