我社なりの「人を大切にする経営」

人財塾5期生の関東いすゞ自動車(株)の齋藤広行と申します。一年間貴重な体験をさせて頂き、関係する多くの皆様に感謝申し上げます。

当社としますと、2期生から始まり私で4人目の受講生ですので、4年連続して受講させて頂きました。6期生もこの4月からお世話になっております。埼玉県在住の者が4人続き、本年度は、群馬県在住としては、初めての参加となります。より遠方から参加している方々から比べると、大変失礼な話しですが当社の中では意外と大きな内容となります。金曜日の午前中勤務が可能な人員を優先して参加していたので、会社の本気度もより向上したのだと実感しています。

 当社は、いすゞ自動車製のトラック・バスの車両販売、部品の販売、車両の整備を主要な事業とする地場資本の企業です。群馬県・埼玉県が担当エリアで、「池クジラ」的な、経営スタイルを77年間続けています。ただ、「人を大切にする経営」と言う観点からすると、長きにわたりそれとは無縁な会社であったと思うのは私ばかりではないと思います。ある御縁にて、坂本光司先生と出会い学会員としてお世話になり、劇的ではありませんが、着実に「人を大切にする会社」に近づきつつあります。

 私が感じる大きな事例は、約2年前に発足した「社内持ち株会制度」です。役員から社員まで希望者は株主となれます。非公開株ですが、多くのOBやその家族に返納を募り、現役の社員を株主にと、お願いした結果です。モチベーションアップや帰属意識に繋がっています。

 「5方良し」の明文化が2023年1月発行の社内報で当社・田中社長名にて紹介されました。「ES・CS経営×効率経営」が経営方針ですが、「5方良し」の社内展開でより一層「人を大切にする経営」に近づきました。

 そして、私個人が一番と感じる取り組みは、社内全整備工場に今年エアコンが設置され今期の夏季より本格稼働します。12m級のトラックが10台縦列されるスペースを想像されると、その面積、容積がご理解頂けると思います。14工場、3サービスセンター全て一気に設置される事になりました。大型トラックの整備を体力が持たないと断念した作業員が複数います。2022年7月1日に40.4°Cと最高気温を群馬県桐生市で観測されました。必要に駆られて、現場の要望等が要因ですが巨額な費用を考えますと、勇気ある経営判断だと思います。「人を大切にする経営」なくしてはあり得ません。

 当社においての「人を大切にする経営」はまだ始まったばかりです。特に2番目の「社外社員とその家族」においては、何も出来ていません。「年輪経営」のごとく「年輪経営改革」を地道に継続出来るよう、経営学会様、5期生の皆様と今後もお世話になりながら励んでいければと思います。本当に、ほんとうにありがとうございます。

人財塾5期生 関東いすゞ自動車株式会社 齋藤広行

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