【No295『あなたの中のリーダーへ』著者;西水美恵子(元世界銀行副総裁);いい書籍紹介】

皆様、あけましておめでとうございます。
毎週火曜日を担当させていただきもうすぐ丸6年となります。
日々新しい情報のインプットが少ないため心苦しい気持ちもありますが、6年間在籍した法政大学大学院;坂本研究室での経験を元に大切なことを少しでもお伝えしていきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

今回は『人を大切にする経営学会』の発起人であり、元世界銀行副総裁の西水美恵子氏の本をご紹介させていただきます。ブータンとも親交が深いことで有名だと思います。

『あなたの中のリーダーへ』著者;西水美恵子 出版社;英治出版

●章立て
はじめに
第一部 本気のリーダー 本気の仕事 (コラム22個)
第二部 私たちのリーダーシップ 私たちの国づくり (コラム22個)
東日本大震災を受けて (コラム4個)
解説(藤沢久美さん)

●本書について
本書は2008年4月~2012年3月に『電気新聞』の「時評ウエーブ」に連載されたコラムを加筆修正してまとめたもので、48個のコラムがあります。
著者が世界銀行で経験した数々の仕事における実話や、世界銀行を離れた後のことについて書かれていて、部下やメンバーのハートに火をつけるためのさまざまな取り組みや過程を通じて、本物の組織をつくることを学ぶことができます。

●印象に残った言葉
毎朝出勤が待ちきれないほど生き生きと楽しく働ける職場と帰宅や週末が待ちきれないほど幸せな家庭” (コラム;おねしょの教え)
人間、感動なしでは、本気で動かない。本気で動かぬ人間の組織に、ビジョンを追求し続ける変革は、有り得ない” (コラム;切り絵のビジョン)
2011年の元旦に、「日本でいちばん大切にしたい会社」が民間企業の過半数になった夢を見た。この夢を正夢にしたい” (コラム;この夢を正夢に)

●最後に
コラム;「この夢を正夢に」は、西水さんが坂本先生の『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版、2008年)を読んだときのものです。“坂本先生が著書で紹介する中小企業の全社に、長期間ブレなく続く経営理念が光る。アジアの小国ブータンが、40年近く実践してきた国民総幸福量という名の政治哲学と、まったく同じ理念”とあります。
やり方ではなくあり方という言葉は経営だけに限ることではないのだと気づきます。
また本書の印税はブータンのタラヤナ財団に寄付され、貧しい家庭の児童の教育費等に役立てられるとあります。是非お読みいただければと思います。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です