微力の集まりが大きな力となる

人財塾5期・6期生の株式会社トーケン木下理恵です。

私共の会社は石川県にある建設会社です。この度の令和六年能登半島地震にあたり、多くのお見舞いのお言葉をいただき心より感謝申し上げます。社員・関係者にも被災者はいるものの、幸い震災の翌日には全員の無事が確認できました。しかし、避難生活を余儀なくされている方や被災されたお客様からのご相談も多く、善処を尽くしているところです。

「いかに被災された方々に寄り添い、お力になれるか。」
「一日でも早い復興を目指し、自分たちができることは何か。」
と考えたとき、坂本光司先生の言葉を思い出しました。

「目的・手段・結果の中で、最も重要かつ大切なものは“目的”である。」

「私たちができない・やれない正しいことをしている人々がいたならば、私たちがやるべきことは、その人々を支援することである。」

私たちのお客様の中で最も大きな被害を受けたのは、日本を代表する有名な温泉旅館です。自分たちも被災しているにもかかわらず、社員一丸となって宿泊客の安全確保と避難誘導、きめ細やかな配慮、そして避難所への物資支援もされた本当に素晴らしい会社です。私たちも毎年会社忘年会でお世話になっており、先月2日に全社員で1泊したばかりでした。この旅館に再び世界中のファンが訪れ、従業員の方々の笑顔で溢れてほしい。私たちにしかできないことを考え、誠心誠意支援しなければ!と強く思いました。

“手段”にあたる支援方法は、金・物・人・情報など多岐にわたります。

地域共生社会を目指す会社では、障がい者や高齢者などの災害弱者のため県への義援金寄付や応急危険度判定士派遣を通して支援、そして、特に大きな被害にあわれたお客様にはお見舞金のほか、再建に向けてのプロジェクトチームを組み現状把握と今後についてノウハウ提供を継続しています。本業である建設業以外の高齢者介護施設紹介事業や賃貸管理事業にも、二次避難される方々から多くの相談が殺到している状態です。

被災地では、交通や通信、ライフラインなどのインフラ整備の復旧にご尽力される専門業者さん、被災者のメンタルケアをする精神科医さん、被災者に温泉を開放する宿泊施設、炊き出しをする飲食店…挙げたらきりがないほどの多くの人が寝る間を惜しんで活動しています。

個人では、趣味の釣りで能登には何年も通っており、被災地に友人も多くいます。交通インフラが整備されるまでは物資等の支援車両や緊急車両優先のため、すぐに駆け付けられないもどかしさも感じながら、支援金寄付や物資提供、支援購入をするに留まっていますが、今後、復興ボランティアの募集が始まりましたら参加したいと思っています。

これからも公私ともに“人を大切にする”という志のもと、目的を「地域弱者と地域住民の幸せ」と定めて能登復興を願い、地域の方々が安心して生活できるようになるまで中長期的な支援を継続してまいります。

人財塾6期生・株式会社トーケン・木下理恵

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