【No299『いい会社をつくりましょう』著者;塚越 寛;いい書籍紹介】
今回は2012年5月に出版された『いい会社をつくりましょう』(文屋)をご紹介します。旧版を含めて多くの重版となっています。
『新訂 いい会社をつくりましょう』著者;塚越 寛 発行;文屋
●章立て
はしがき いい会社をつくりましょう ~後輩に伝える経営理念~
プロローグ 経営理念の共有は「いい会社」の土台
第一章 目的と手段
第二章 自然体経営
第三章 開発型企業として“種まき”を
第四章 モラール経営
第五章 「かんてんぱぱガーデン」に込めたこころ
エピローグ 学ぶ目的
忘己利他の経営で、苔むす会社に
●伊那食品工業さんの存在意義
伊那食品工業さんは寒天の製造販売をしています。
寒天は日本で発明された乾物として昔から冬に農家が副業として生産してきた相場商品でした。伊那食品工業さんは年間を通した安定生産を目的に1958年に設立されます。天候による品質のばらつき改善や生産設備の導入、衛生面の改善、世界各国にパートナー企業を作り良質で安定的な寒天の確保に努めてきました。さらに寒天の研究開発をすすめ、食品だけではなくさまざまな用途や機能に拡大させています。他社との競争ではなく、新しい市場を開拓する研究開発型のお手本です。
同社の歴史は日本の寒天の歴史そのものと言え、同時に現名誉顧問である塚越会長が示したことは経営者が学ぶべき企業経営の在り方です。
●最後に
「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけではなく、会社をとりまく総ての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。
「いい会社」は自分たちを含め、総ての人々をハッピーにします。そこに、「いい会社」をつくる真の意味があるのです。(社是カードより)
是非、本書をお読みください。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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