【No303『経営者のノート』著者;坂本光司;いい書籍紹介】

今回は2020年12月に出版された『経営者のノート』をご紹介します。

『経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針』著者;坂本光司 (あさ出版)

もともとは2010年に出版された「経営者の手帳~働く・生きるモノサシを変える100の言葉~」から10年たち『経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針』として全面的に改訂されたものです。
まえがきに書かれた坂本先生の説明には、“前作を上梓してからこの10年間で、私自身の行動の範囲も人脈も格段に拡大し、新しい「言葉」もまた数多く生まれたからです”となっています。
あさ出版さんからは“加筆修正を”とのことだったそうですが、コロナによって日々の予定の多くがキャンセルとなる中で、その時間を書き直しに充て、その内容はリフレッシュされています。

●章立て『経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針』
はじめに
第1章 企業の「あり方」についての18の指針
第2章 経営者の「あり方」についての22の指針
第3章 企業の「あり方」についての28の指針
第4章 「企業と社員」についての19の指針
第5章 「正しくある」ことについての13の指針
エピローグ 企業の目的・使命は、5人の永遠の幸せの追求と実現である

ちなみに2010年にされた『経営者の手帳~働く・生きるモノサシを変える100の言葉~』の章立てはこちらです。
はじめに
Ⅰ 経営者Part1 14項目
Ⅱ 経営者Part2 16項目
Ⅲ 人財 10項目
Ⅳ 顧客 10項目
Ⅴ 企業と経営Part1 20項目
Ⅵ 企業と経営Part2 18項目
Ⅶ 働く・生きる 12項目
エピローグ

●『経営者のノート』
本書には、坂本先生の本を読み経営者の方から寄せられた手紙やメールが紹介されています。
「なぜわが社が、うまく成長発展できなかったのか、よくわかりました」
「私の経営の考え方、進め方は間違っていました」
「問題は外にあると思い、被害者意識をもった経営をしてきましたが、問題はすべて、私の心と背中にありました」
「この本を読み、かつての私の会社がなぜ倒産したかがわかりました。潰れるべくして潰れたと思いました」
そして、このような内容もあります。
「私は業界の中で異端と呼ばれる経営をしてきました。正直、自分の経営の考え方・進め方で本当に正しいのだろうかと、不安になることもありました。しかし、この本を読んで確信がもてました。これからもこの道をひた走ります」

●最後に
本書の最後のページには、ある経営者さんからのメールが紹介されています。そして数か月後に坂本先生はその会社を訪問されています。
本書で学ぶことができる本質が大切なことであると同時に、思いのこもったメールを送ることや連絡をとって訪問するなどのひとつひとつの具体的な行為の積み重ねも大切なのだと改めて気づきます。

***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です