〜人を大切にする経営につながるグリーフという視点〜

人財塾6期生の荒井貴大です。私は、栃木県宇都宮市を中心に株式会社セレモニー宝典という葬祭業を営んでいる会社の後継者です。今年の10月に現社長の父から事業承継を受ける予定になっております。

人財塾での学びも佳境となっており、プロジェクト研究発表に向けて調査を進めています。人財塾の学びをどのように今後に活かしていこうかと考えた時に真っ先に思い浮かんだ問題意識が、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」を受賞しているような人を大切にする経営を実践しているロールモデルのような会社がこの業界に1社もないということです。私が普段お付き合いさせていただいている先輩経営者は、「社員が働きやすい環境をつくりたい」「いい会社にしていきたい」など人を大切にする考え方をされている方が大半です。

こんな考え方を持っているのにも関わらず、受賞企業がないという現状があります。そこで後継者として人財塾の学びを自社での実践はもちろんのことですが、この業界にも学んだ在り方や考え方を広めていきたいと考えております。

今回はなかなか知られていないと思われます、グリーフという概念について紹介します。グリーフとは、心理学の用語で、悲嘆を意味し、死別などによって引き起こされる、様々な思い・感情・思考が閉じ込められた状態をいいます。

我々の仕事は人の命や人生に向き合います。そのため24時間365日年中無休です。どんな時でも不安や困難を抱えた方々のお役に立つことが我々の使命であります。

その一方で3K的な仕事、自分の感情をコントロールしながら業務に当たらなければならない感情労働という側面があります。こうした労働環境のなか人を支える仕事をしています。社員一人一人にどれだけ心身に負担がかかるか想像できるでしょう。効率性も大切ですが、社員ひとりひとりの心身の健康をサポートしていくのかが大切な視点です。

ここで、グリーフが我々の仕事だから特別なことではないということを伝えたいと思います。私たちは日常的にグリーフという喪失体験をしている場合があります。例えば、家族同然のペットが亡くなるペットロス、職場の人間関係に悩み退職する、高齢になりできることができなくなる。特にコロナ禍では職場に行けない、大切な人に会えない、学校にいけない、亡くなる方の看取りができないなど多くの人が広い意味でグリーフすなわち喪失体験と隣り合わせで生活しているのだということを認識してほしいのです。

この概念は「人を大切にする経営」にも活かせると人財塾の学びを通して感じています。人はグリーフを抱えると心身に様々な反応が現れます。例えば、倦怠感や睡眠不足、過食などに一時的に影響がでる方もいます。また、短期記憶の低下やイライラするなど精神的な部分に影響が出る方もいます。グリーフの概念は様々な切り口があるのでここでは書ききれず説明不足ですが、人は日常的に何らかの喪失体験の中で生きています。そのなか一人で立ち直ることは難しいです。会社でグリーフという眼鏡で社員の一人一人を見てみると、ちょっとした変化に気づいてあげられることにつながると思いませんか?最近様子がおかしいな。元気がないな。〇〇さんらしくないな。こうした違和感はグリーフが関係しているかもしれません。グリーフという概念が「人を大切にする経営」実践のヒントになれば幸いです。 弊社はグリーフという視点をもって社員ひとりひとりをケアすることで人を大切にする経営を実践していきたいと思います。まとまりのない内容となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

人財塾6期生・株式会社セレモニー宝典・荒井貴大

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