あなたの職場は、「がんになっても治療と仕事を両立できる職場」ですか?
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あなたの職場は、「がんになっても治療と仕事を両立できる職場」ですか?
~無料webツール「両立支援度チェックと改善ヒント」のご紹介~
人を大切にする経営学会 常任理事 錦戸 典子
東海大学健康科学部看護学科 教授
生涯に2人に1人ががんに罹患する時代と言われ、働く世代でもがんに罹患する方が増えています。
高齢化が進む社会において、がんに限らず病気の治療を受けながら働くことが今まで以上に多くなります。
そこで、貴重な「人財」を大切にする観点からも、会社として治療と就業が両立できるように支援していくことが重要です。
本日は、近年注目されているがん治療と仕事の両立支援についての取り組みを進めている企業に、私どもの研究グループでインタビューした結果の概要と、それに基づいて開発した支援ツールをご紹介します。
インタビューさせていただいたのは、平成26年度の東京都「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰事業」で表彰された企業、および平成27年度の東京都「職域連携がん対策支援事業」に応募した取組み企業のうち、従業員300人未満の中小企業7社です。
インタビューでは、がんと診断された社員の就労継続のための支援として役立った工夫や対策を中心にお聞きしました。
その結果、中小企業における「がん治療と就労の両立支援」のあり方として、次の6つの要素が重要だとわかりました。
1つ目は、社員の健康を重視する社長の方針が明確で経営理念や社是にも明示するなどの「健康重視の社長方針と経営理念の周知」が行われていること。
2つ目は、本人・家族が病気になっても互いに支え合う社員同士のつながりを強化する「職場での相互支援・コミュニケーションの促進」、3つ目は、通院・体調管理・がん検診受診などのための特別休暇・費用補助などの「休暇取得とがん検診受診の奨励」に取り組んでいることでした。
さらに、4つ目として、短時間勤務や軽作業への配置転換など体調に無理のない働き方を調整する「勤務時間と勤務内容の柔軟な工夫」、5つ目が上司や人事労務担当者が無理のない働き方について相談・情報提供する「上司・
人事労務担当者による細やかな相談対応」、
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