No237 過去の受賞企業から ~第10回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑪~
今週は第10回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業20社の中からホームページが印象に残った社会福祉法人あいの土山福祉会エーデル土山さんをご紹介致します。
社会福祉法人あいの土山福祉会(滋賀県甲賀市)は平成 9年(1997) 4月にデイサービスせンターエーデル土山を開設し、現在では特別養護老人ホーム、グループホームなども運営しています。
ホームページを拝見すると簡潔で見やすく、見たい情報を探しやすく、内容が充実し、その内容が驚くほどのレベルにある、そう感じました。
●情報公開、透明性、姿勢や在り方
あいの土山福祉会エーデル土山では、社会福祉法で定められた内容を公開することは当然ながら、開示が求められていない情報についても、利用者や家族、行政機関をはじめとするステークホルダーに対し、分かりやすく主体的な情報開示を行っています。社会福祉法人として公的資金が導入されていることから、透明性の高い経営を常に心がけ、公正で有用な情報開示に積極的に努めているのです。
開示されている情報は、計算書類(貸借対照表・事業活動計算書・資金収支計算書)計算書の付属明細書、事業計画、事業報告、監査報告書、財産目録、役員等名簿、役員報酬等の支給基準、現況報告書、事業計画書、算定シート、社会福祉充実計画、定款です。
●入職待機者が続出しています
あいの土山福祉会で働きたい人が多いという事実は同福祉法人の存在価値を端的に表しているといえます。
ホームページではその理由を6つのポイントとして説明しています。
①働きやすい環境 スタッフは法人の宝、働きやすい環境を徹底整備しています
②負担のかからないケア “介護=疲れる”という常識を変えています。最新の介護機器を導入し負担軽減への投資を惜しんでいません。
③スタッフの健康促進 スタッフ専用のフィットネスジム、酸素カプセル、ウォーターベッド型マッサージ器など完備されています。
④スタッフ特典が充実 少人数で負担なく利用できる豪華職員旅行、スタッフ感謝祭などスタッフへの感謝を表す場があります。
⑤待遇・福利厚生 ホームページの事例では業界水準を上回る内容であり、わかりやすい説明があります。
⑥キャリアアップ・育成 新人職員への指導内容や方法はこれでもかというほど充実しています。オリジナル研修や読本があり職員を大切にする法人としての姿勢が素晴らしいです。
●数々の受賞
2020年の第10回、日本でいちばん大切にしたい会社大賞 実行委員会特別賞受賞をされていますが、他にも数々の賞を受賞されています。
『リクナビNEXT』が主催する第6回 GOODACTIONアワードにて総合的に最も素晴らしいアクションに贈呈されるグランプリ(大賞)を受賞(2020.2.4)
厚労省主催『高齢者雇用開発コンテスト優秀賞』受賞(2019.10.3)
厚労省イクボスアワード2017 グランプリ受賞(2017.10.25)
滋賀県『障がい者雇用優良事業所 知事表彰』受賞(2017.9.4)
内閣府主催第3回 『女性が輝く先進企業表彰』を受賞(2016.12.14)
●最後に
あいの土山福祉会さんは高齢化社会の正しいあり方を明確に示していると思います。
世の中の老人ホームでは思うようにいかないことも多く難しい状況にある場合も少なくありませんが、あいの土山福祉会さんのような施設が増えてほしいと切に思います。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
コメントを残す