絵本の力 (日経新聞) ~伝える方法~

5月の日経新聞夕刊に絵本のコラムが数回掲載されていました。
その中で病院で活躍する絵本の紹介がありました。

山梨大医学部付属病院の小児病棟では、市立玉穂生涯学習館から毎月100冊の絵本や紙芝居を運んでいます。2004年に分館として病棟内にオープンさせて、本館の3万冊を有効に活用しています。
約半数を占める3か月以上の長期入院の子供が楽しめます。母親やボランティアが読み聞かせるそうです。「言葉に愛情を乗せて読むことで深いつながりを実感し、子供の安心感に繋がり、別れ際に泣かれることもなくなった」とあります。

また、聖路加国際病院小児科では、絵本を使って亡くなった子供の家族や幼い兄弟が現実を受け入れやすくなるような物語を伝えているそうです。大好きなお兄ちゃんの死を受け止める「おにいちゃんがいてよかった」(岩崎書店)。弟を亡くした小学生の兄と姉に「わすれられないおくりもの」(評論社)。
死と直面することが避けられない病院では、絵本の力を借りて患者さんや家族、幼い兄弟と向かい合っていると書かれていました。

何かを伝えるとき、よりふさわしい方法があるのだと感じました。

ますたに

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