コミュニティーとしての支部構築について

先週は、第2回の中国支部の研究会が開催されました。
坂本会長、沢根スプリング 沢根社長 いでしたクリニックの井出下院長にご登壇いただきましたが、とても、素晴らしい発表でした。

学会の事務局をやっていて重要なことは、学会員として参加していただいた方に、どのような場を一緒に創っていけるかを絶えず意識することだと思います。

学会も一つのコミュニティーであるとすれば、そこに参加している学会に何らかを提供する場でなければなりません。まして、1万円といった年会費が発生しているとすれば、なおさらです。

学会の性質上、次のような場であると思います。

知識が広がる場
さまざまな経験と職種の方が交流することで、一人では得られない視野や考えの幅が広がっていく。

情報共有の場
人を大切にするといった価値観に共感する人が集まるため、単に知識だけでなく、考え方や具体的な実践についての情報共有ができる。

社外ネットワーク形成の場
知人が増え、横のつながりができることによって、社外ネットワークが広がっていき、商売を目的とするのは良くないと思いますが、自然に、ときには仕事につながることもあるかもしれません。

発表の場
自分が蓄積してきた知見や経験した活動を学会員に知ってもらい、評価してもらうことは、モチベーションを上げる場になる。

交流することそのものが楽しい場
コミュニティに参加し、交流すること事態が楽しいと場となる。

他にもあると思いますが、この位にしておきたいと思います。

学会は、ゆるやかなネットワークですから、会社組織と異なり、上下もなく、本部が何か強制するといったことはありません。但し、「人を大切にする経営」に関する学会である以上、単に、有名だからといって登壇いただくようなことは相応しくないと思います。有名な方や話題の方を登壇するのであれば、「人を大切にする経営学会」でなくても、他のコミュニティーでいいからです。

世の中には、様々なコミュニティーがありますが、ドンドン盛り上がっていき会員が増えているところから、逆に元気がなくなっていく会員が減っていくところまで様々です。
しかし、単に、人が多く集めることが目的ではありません。前述のような参加者にとって、「参加して良かった!」といったコミュニティーになるためには、しっかりとしたビジョンとそれを実現する構想と実践が不可欠であると考えています。

昨年は、全国だけでなく、多くの方の協力により、北海道から沖縄まで支部設立シンポジウムを行い、支部体制の足掛かりができました。今年度は、支部長副支部長事務局の体制をしっかりと構築して、各支部での活動を活発にしていきたいと思います。

また、現在、学会のホームページのリニューアルに着手していますが、参加者全員が個人のホームページが無料でできるようなことも考えています。もちろん、希望者だけですが、例えば、その地域に出張その他で出向いたときに、訪ねたり、気軽にできるようにするためです。

「目的は絶えず善でなければならない」

企業経営に関わらず、学会運営も同じだと思います。

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