1%の価値観に支配される99%の世の中

毎日、忙しくしていると、大切なことを忘れてしまいます。
第9回一橋大学中部アカデミア シンポジウム
「社会に信頼される企業のあり方を問う-「人を幸せにする資本主義」とは何か」
が、名古屋であったことを、手帳に書き忘れていて見逃すところでした。

西浦副会長がコーディネートをして、公益資本主義 原丈人氏と坂本会長が基調講演があり、一橋大学の先生とISOWAの磯輪社長とのパネルディスカッションがあったのです。

慌てて新幹線に飛び乗り、河上名古屋市長の挨拶には間に合わなかったものの、原丈二さん、坂本先生の基調講演から終了まで、全て聞かせていただきました。

内容は、坂本先生から教えていただいたこと、さらに、日本でいちばん大切にしたい会社と言われる会社で見たり、聞いたりしてきたことと、原丈人さんが話されることが、ほぼイコールであり、坂本会長、人を大切にする経営学会が提唱する経営学が王道であり、正しいことについて確信できたことは、大きな収穫だったと思います。

原丈人氏の話には、数多くハッとさせられることがありましたが、印象に残ったことを紹介します。

それは、1%の価値観に99%が支配されているといった世界の構造です。

ステークホルダーの中で、株主を最優先に考える株主資本主義は、アメリカでも、アップル、GEといった一部の会社だけで、全てのステークホルダーが資本を適正に分配することを良しとする原丈人氏が提唱する「公益資本主義」
を望む会社が大半だと言い切ったことです。

そして、そうしたアメリカでも1%の企業のことを鵜呑みにして、マネする日本の経営学の底の浅さを指摘し、もっと自信を持って、日本としての経営学を海外に発信した方がいいとも言われました。さらに、欧米のCSRなどは、インチキで、悪いことをやって成長している企業のカモフラージュと言い切られました。実際、世界中の主要会議で呼ばれて話されてる方だけに、説得力があります。

坂本先生は、アジア諸国からの来日して、坂本先生を訪ねてきたり、呼ばれて訪問する国の価値観が、売上利益重視でなくなってきていることの実感を実例で話されました。

3つのことは、非常に重要なことです。

1.株主重視は一部の企業に価値観の押し付け

2.売上利益から、幸せ軸に世界中の価値観が変わってきている

3.欧米の一部の経営学を、マネするのではなく、自信を持って人を大切にする経営学を世界中に発信しなければならない

真実と現実は違います。

この名古屋でのシンポジウムに参加して、ますます、人を大切にする経営学会の存在意義の重要性を自覚することができました。

昨年度、日本全国に支部ができました。今年度は、間に合いませんが、来年度は、まずは、アジアに支部を作りたいと思います。

また、一つ、目標ができました。充実した1日を過ごすことができました。

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