人を大切にする経営学会 関東・中部支部 合同公開フォーラムに参加して

 先日、「人を大切にする経営学会 関東・中部支部 合同公開フォーラム」に参加させて頂く機会がありました。関東地方では緊急事態宣言が発令されていることもあり、当日は講演者・フォーラム会員以外の方々はリモートでの受講になりました。私もZOOMでの講演を拝聴しましたが、ZOOM参加者も100名を超えており熱気があふれる講演であったように感じます。フォーラムは三本立てで、講演1が人を「大切にする経営学会」常任理事の奥村繁子様、講演2が「伊那食品工業株式会社」代表取締役会長の井上修様、そして講演3が坂本先生のご講義でした。その間、コロナ禍での経営のご報告として、会場にお越しになった3名の学会理事の方のご講演もありました。弊社会長の二宮も10分程度ではありますが、コロナ禍でのさくら住宅の取り組みをご紹介させて頂きました。今回のブログでは、奥村繁子先生のご講演について書かせていただきたいと思います。

 奥村先生は、社会保険労務士法人リブル総研代表、福井県経営革新フォーラムの会長でもいらっしゃいます。現在経営をされているリブル総研様のお話も印象的でした。障がい者の方を雇用されたこと、会社の前にリブルガーデンという庭園を造りそのお世話をお願いしていることなど、人を大切にする経営のエピソードがたくさんありました。その中で一点、とても勉強になったことは、強引な集客・勧誘などは一切していないにも関わらず、お客様からの問い合わせが絶えないことです。しかも一度も赤字になったことがないそうです。奥村先生は、補助金の申請サービスを例に挙げてお話しくださいました。10回以上も補助金の申請に役所に出向き、その努力と手間の結果、補助金申請手続きの面で優位性・ノウハウを築き、その結果、全国から補助金申請の業務依頼のお引き合いをいただくようになった、とエピソードを披露されました。坂本先生がおっしゃるように、良いサービスを提供することで他社との差別化を実現されており、中小企業のみならず、全業種・全会社が見習うべきビジネスモデルであると感じました。

 フォーラム当日、奥村先生は大雪の福井から数時間かけてお越しくださったそうです。以前、さくら住宅の株主総会やクリスマス会にもお越し頂いております。いつも明るく接して下さる奥村先生ですが、過去にこれほどの苦難を乗り越えられ、何十年もの間、努力と勉強を重ねられていることが印象的でした。経営者として盤石な地位を築かれた現在でも、学ぶ姿勢を貫かれております。

 最後になりますが、激動の人生や幾度の難局も乗り越えられたお話を聞き、感動とともに身が引き締まる思いがしました。戦時下で空襲を目の当たりにされたり、福井大地震の際には同級生が被害にあったりと、幼少のころから大変なご経験やご苦労をされていることが印象的でした。外部の環境にはあまり恵まれていなかったとご自身で振り返っていらっしゃいましたが、その不利な状況の中でも血のにじむような努力を繰り返され、人一倍勉強をされており、そして今でも勉強を続けられていることに感銘を受けました。私自身、まだまだ学ぶ姿勢が足りていないと痛感すると同時に、長い年月の努力を積み重ねていかねばならない、と感じました。

                 人財塾3期生 株式会社さくら住宅 長谷川 彬

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