障がい者雇用へのつぶやき

私の親友のつぶやきです。                                  彼女は中小企業の管理職として社員の教育や採用について考え続けています。           社員の仕事への適正を分析していたときに、ふと思いつきました。

なぜ障がい者の人たちは能力が高いのだろう?                            大学生の時に教育実習として障がい者雇用の施設で働いた経験を思い出したのです。          驚いたのは、ゴミの選別作業のスピードと正確性と持続性が健常者の自分より能力が高かったこと。   さらに驚いたのは、収入は健常者より低かったこと。

なぜ障がい者の人たちは働くのだろう?                            人は生活費を稼ぐために働くのならば、障がい者は家族や国に保護されて生活は安泰のはずなのに。 ハンディのある状況で苦難をしてでも社会に出る必要はないように思った。            収入以上に働く機会があることが彼らの生きる喜びだとは想像もできなかった。

なぜ障がい者の雇用が進まないのだろう?                           障がい者の人はゼネラリストとしてどんな仕事でもこなすというわけにはいかない。        しかし、専門職として高いパフォーマンスを発揮する仕事内容はあるはずだ。           お金を支払ってでも法定雇用を守らない会社が多いことを知って驚いた。

令和2年版の障碍者白書によると、人口千人当たりの人数で、身体障害者は34人、知的障害者は9人、精神障害者は33人となる。複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計にはならないものの、国民のおよそ7.6%が何らかの障害を有していることになる。

障がい者が少数者でないことに驚いた。                            そして、外に出て活動したいのに遠慮して家にこもっている人が多いであろうことに思い当たった。

自分の会社の社員で家族に障がいを持つ人がいるのではないだろうか?              その家族や本人は就職を希望しているのではないだろうか?                   自分の会社で障がい者雇用を進められないか?  

彼女は思考を止めて、そして、立ち上がった。                             (学会会員:根本幸治)

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