人を大切にする経営者として大切なこと

以前にブログでパワハラに対する対策としてアンガーマネジメントについての記事を書かせていただいたことがあります。アンガーマネジメントとは、パワハラにならないための最低限のマネジメントです。

 これに対して、坂本先生はじめ人を大切にする経営を実践されている経営者の方々を拝見いたしますと、アンガーマネジメントよりもはるかに高い自己 マネジメントをされていると感じます。

 つまり、EQ(Emotional Quotient 心理的知能指数)が高いのだと思うのです。

EQとはIQに対比した指数を心の指数をさし、他にもEI(Emotional intelligence 感情的知性)と呼んだりもされます。

 感情的知性とは、「ストレスを解消し、効果的にコミュニケーションをとり、他人に共感し、困難を克服し、対立を和らげるために、自分の感情をポジティブな方法で理解し、利用し、管理する能力」と言われています。

 このような人の特徴としては以下のようなものがあります。

・相手が何を感じているかに注意を向ける

・他の人の気持ちを理解する

・社会性がある

・他人と感情について話し合うことができる

・自分の感情の根本的な原因を正しく認識することができる

・やる気がある

 どうでしょうか。私たちが日頃お会いしている人を大切にしている経営者に共通の特徴だと思いませんか。この特徴は、現在話題になっているWECの大谷翔平さんにも共通する特徴だと思います。

 このような特徴は生まれつきでしょうか。否、これまでの人生の中で自ら形成してきたのだと思います。感情的知性には、自分自身を管理するというセルフマネジメント、その前提としての自己認識、他者に目を向け共感をするという意味での社会的認識、そしてその他者との関係性を管理するという意味でのリレーションシップ・マネジメントが必要だと言われています。

 このような特徴がある方々は、これら4点を常に意識し、深めているのだと思います。この感情的知性を高めることは「人を大切にする」ためには必要不可欠なのではないか、と思いました。

 (学会 法務研究部会 常任理事 弁護士山田勝彦)

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