企業の社会的貢献とは

今年の不祥事のトピックとなったBM社ですが、その経営理念をみると次のようになっているそうです。

「一、常にお客様のニーズに合ったクオリティの高い商品、サービス、情報を提供する

一、目標利益を確保して会社を存続発展させる

一、社員の生活の安定向上を図る」

今回のニュース報道をみると、必ずしもお客様のニーズに合ったサービスを提供していたとはいえませんし、結果として社員の生活の安定を図ることはできませんでした。とするならば、この会社が重視したのは、「目標利益を確保して会社を存続発展させる」ことだったと言わざるを得ません。

しかし、ここには何のために「会社を存続発展させる」のかという本来の目的である「お客様」「社員」の幸せという視点が軽視されてしまったのだと思います。

何でも順番は大切です。坂本光司先生は、「1番に社員とその家族、2番に社外社員とその家族、3番に既存顧客と未来顧客、4番に社会、特に社会的弱者、5番に株主。この順番が大事だ」と常々おっしゃっています。

とするならば、この会社の一番目に来るべきは「社員の生活の安定向上を図る」だったはずです。

 企業は社会貢献を第一としていることについて誰も異存はないと思います。

 しかし、人を大切にする経営学会で学んだことは、抽象的な意味での「社会貢献」ではなく、目に見える形での社会貢献です。

それは、まずもっとも身近にいる社員とその家族の幸せを実現すること、第2に社外社員とその家族の幸せを実現すること、というように身近な具体的な人の顔が分かるところから、しっかり、着実に「幸せ」に寄与するところから始めるべきなのです。それができていないのに、社会に貢献することなどできないのだ!ということを色々な企業の不祥事から学ぶ日々です。

「人の振り見て我が振り」を顧みて自らの背筋を正さなければならないと思う年末です。

(学会 法務部会 常任理事 弁護士 山田勝彦)

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