心配りの大切さ

優れた経営者は、とても心配りを大切にされています。人を大切にする経営学会の経営者の皆さんと一緒に過ごす時も多いですが、本当に学ぶことばかりです。

そういえば、学生時代にアルバイト先で知り合った方に、いつも手帳にハガキを入れて、毎日、誰かには必ず感謝のハガキを出しているという方がいました。その方は、現在、国会議員になっています。

 先日、たまたまある飲食店のカウンターで、私よりも10歳程度年上の方と知り合いました。お酒は新潟南魚沼市の青木酒造で出している鶴齢(かくれい)しか呑まれないようで、何度がとっくりをおかわりされていました。隣には20近く年下の男性がおり、なんとはなしにお話をされていました。たまたま年下の方が席を離れた際に、その方と話を交わすこととなり、お仕事をお聞きするとチョコレートを製造されているとのこと。昭和59年から生チョコレートの製造販売をされているそうです。特にお酒とチョコレートのコラボレーション、ウイスキーボンボンとは違い、生チョコにお酒を効かせた大人の味のチョコレートを製販売されているとのことでした。しかも小ロットでも、受注販売で、個人のお客さんのわがままなコラボチョコレートをオーダーメードで製造しているそうです。また地元や東京のBARにも商品を卸しているとのことでした。

 お話も上手で、自分のことを話すではなく、私の仕事や業界のことを言葉巧みに聞いてくださり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。楽しい時簡に感謝してお別れしました。

 すると、翌週明け、顧客名に覚えのない方から宅配が事務所に送られてきました。誰だろう?そうです。先日のカウンターに座られていた方からでした。きれいに包装されたウヰスキーの生チョコを送ってきて下さったのです。

 もちろん、その味の美味しさは、評判だけのことはあり見事でしたが、それよりも、たった一度、飲酒の席を同じくしたにすぎない私に対して、チョコレートを送ってくださったその方の心配りに感激と感謝でした。

 経営にとって一期一会を大切にすること、出会った人への心配りを大切にすることは、重要だと思うものの、なかなか実践できない自分がいます。

このようなことをスマートに実践されている方に接し、本当に勉強になりました。

(学会 法務部会 常任理事 弁護士山田勝彦)

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